2017年に大阪から夫と共に鳥取市に移住してきました子連れライターのちけです。
2019年に一人目(現在3歳)を里帰りで出産、2020年に鳥取市で二人目(現在1歳半)を出産、2022年現在で移住5年目、子育て真っ最中です。
子育て関係を中心に移住者の私が感じている鳥取市のおすすめポイントや、事前に知っておいた方が良いメリット・デメリットなどをご紹介します。
鳥取市移住のメリット
①生活費、家賃が安い
大阪から鳥取に移って一番驚いたのが、生活費の安さです!!
まず、食費が安い。
直売所で新鮮な野菜、魚、お肉が大阪では考えられないような安さで売られています。
近所の農家さんと挨拶したり、この地域のことを教えてもらったり、イベントで知り合った方が漁師さんだったりして、仲良くなった方々がお野菜や鮮魚を分けてくださることもあります。
他にも、ローカルカフェなどは鳥取価格というものがあるそうで、とても安い料金設定になっています。
そして、家賃も安い!
大阪のワンルームマンションの家賃で鳥取ではファミリーマンションに住める感じです(笑)
②こどもの遊び場が多い、自然の中で遊べる
子育て王国を謳う鳥取県の県庁所在地の「鳥取市」。
こどもの遊び場がたくさんあり、しかもほとんどの施設で子供の入園料無料!
「チュウブこどもの国」や「わらべ館」、「かにっこ館」などがあります、
また、大自然の中で思いっきり遊べるのも鳥取市の良いところ。
「鳥取砂丘」をはじめ、「雨滝」や「出会いの森」、海水浴場も数か所あります。
うちの子供のお気に入りは「鳥取砂丘コナン空港」です。
飛行機を間近に見れて、名探偵コナンのギャラリーやキッズスペースもあります。
なんといっても駐車場が無料なのが嬉しいです!
③農産物、海産物、畜産物が美味しい
砂丘らっきょうや二十世紀梨など鳥取を代表する特産品がたくさんあります。
日本海で採れた松葉ガニ、白いか、鮮魚の数々。日本一に輝いた肉質の鳥取和牛も絶品です。
採れたての野菜や果物、鮮魚は直売所やスーパーで買うことができます。
④産後ケアや子育てコミュニティがある
知り合いがいない土地での出産、育児。
不安いっぱいでしたが、産後や子育てママさんのコミュニティがあり、救われました!
私が特に嬉しかった、助かったのが産後ケアの「やわらかい風」さんです。
いい風呂の日というイベントに参加したのですが、助産師や保健師の方に気軽に相談できたり、同じ月齢のお子さんをもつママさんと知り合えました。
また、「Tottori Mama’s」さんが主催する夏祭りやハイハイレースに参加して、多くのママさんと交流しました。
⑤「子育て応援パスポート」や「とりっこカード」が便利
妊娠中または18歳未満の子供がいる家庭が申請できる「子育て応援パスポート」というものがあります。
このカードを持っていると、
- 商品などの割引
- 買い物ポイントの加算
- オムツ交換や授乳場所の提供
- 子育て情報の提供
などのサービスを受けることができます!
うちが普段よく利用しているのは、カフェのミニソフトプレゼントや、焼肉のキッズドリンクサービス、施設入園料の割引などです。
また鳥取市内在住で、小学校入学前の子供を含んだ3人以上の子供(妊娠中も可)のいる方は、「鳥取市子育て支援カード(とりっこカード)」を申請できます。
「とりっこカード」を協賛店舗で提示すると、商品価格の割引やキッズドリンク無料などのサービスを受けられます。
私は「とりっこカード」をGetするために、三人目を検討中です!
その他にも、妊娠中から必見の「とっとり市子育て手帳」という冊子があります。
妊娠から出産に関する手続きや、乳児期の健診、予防接種のスケジュールなどが記載されています。
子供が緊急事態の時の連絡相談先や夜間・休日診療の場所などもあるので、冊子かデータをすぐに目につくところに置いておくと便利です!
⑥コンパクトシティで便利
県庁所在地の鳥取市は県庁や図書館、博物館があります。
引っ越しや結婚、出産、仕事関係の手続きの際、市役所や県庁、保健所が近くにあるので便利です。
県庁内にパスポートセンターがあるので、パスポートもスムーズに申請・受け取りできました。
また、市立図書館と県立図書館があるので、本好きや専門書が読みたい人におすすめです。
鳥取駅から市役所や県庁、博物館や図書館などを循環する100円バス「くる梨」が運行しているので、市街地の移動にとても便利です。
駅前の商店街にはおしゃれカフェや雑貨屋さんもあり、また動物のいる真教寺公園もあるので、まち歩きにぴったりです。
他にも鳥取市内には空港や大型スーパー、運動公園などがあり、必要な施設がぎゅっと集約されています。
⑦県内旅行が充実している
県内には鳥取市から気軽に行ける観光地がたくさんあります。
エメラルドグリーンの海や美しい海岸を遊覧船で巡ることができる浦富海岸は車で約30分。
名探偵コナンの作者青山剛昌さんの出身地北栄町にある「青山剛昌ふるさと館」は車で約50分。
三朝温泉や三徳山投入堂も車で約50分。
西の富士山とも呼ばれる大山(だいせん)は車で約1時間半。
境港市にあるゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるロードは車で約2時間。
各地に温泉があるので、日帰りや一泊旅行など子供と一緒の小旅行にぴったりです!
⑧森のようちえんがある
自然の中で育てたい!
今話題の森のようちえんに通わせたい。そう考えて鳥取に移住された方は大勢います。
うちの近所のご家族も東京から森のようちえん入園のために移住されました。
鳥取市には「風りんりん」という森のようちえんがあります。
入園説明会のほか、おさんぽ会など単発のイベントで雰囲気を感じられるので、気になる方は是非参加してみてください。
⑨子連れに優しい!おしゃれカフェが充実
子供連れでも気軽に入れるおしゃれローカルカフェがたくさんあります。
ちょっと足を延ばしてお隣の八頭町や智頭町にも子供連れに優しいカフェもあるので、おでかけに困りません。
⑩混雑しない
人口数最下位の鳥取県。
どこへ行っても人が少ない、混雑しないのが嬉しいです。
先日、花火大会へ行ったのですが、十分ディスタンスを保って見ることができました。
ただし、連休や長期休みの観光地は、県外からの観光客で賑わうので、渋滞など注意が必要です。
鳥取市移住のデメリット5つ
①自家用車必須
鳥取市は公共交通機関が少なく、車社会です。
住む場所にもよりますが、どこに行くのも車が必須と思っておいた方が良いです!
どの家も大人の人数分、車の台数があります。夫婦+子供のファミリーは、ファミリーカー1台+軽自動車1台の1家に2台体制です。
通勤もほとんどの方が自家用車出勤しているイメージです。
冬はスタッドレスタイヤが必要なので、車の維持費や消耗品費が高くつきます。
②全国チェーン店が少ない
数年前にスターバックスが鳥取にOPENしたことが話題になりました。
昨年はドミノピザが鳥取に初OPEN。
Uber Eatsもありますが、配達区域外のことも多くほとんど使っていません。
全国チェーンの飲食店、ファッション店は鳥取市にあまりないので、少し物足りない方がいるかもしれません。
③テーマパークや娯楽施設が少ない
自然の中で遊べますが、遊園地や動物園、水族館などはありません。
ディズニーランドやUSJなど、若者が遊ぶ場所が少ない印象です。
④県外へ行くのが難しい
陸の孤島と呼ばれる鳥取。県外どこに行くのも難しいです。
鳥取砂丘コナン空港は東京羽田行きの便のみ。列車で大阪へ行くのには、2時間半かかります。
ただ、鳥取自動車道が出来てからは、車での移動はずいぶん楽になっています、
鳥取市からの車移動時間は、大阪市まで約3時間、島根県松江市まで約2時間、岡山市まで約3時間、神戸市三ノ宮まで約2時間半かかります。
⑤夏暑い。冬の雪。そして雨。
鳥取市は夏がとっても暑いです!
大阪よりも最高気温が高い日があります。山の方は少し涼しいみたいですが、暑いです。
暑い時は涼を求めて、雨滝や安蔵森林公園へ行きます。
雨滝は間近で滝が見られて、近くに美味しいお豆腐屋さんもあって私も子供もお気に入りのスポットです。
冬は雪が降ります。年に数日積もります。車社会で雪。雪道の運転は慣れていないと危険です。
雪の積もった日は朝早起きして雪かきしないといけないので少し憂鬱です。
子供たちは大はしゃぎで庭で雪遊びをします。子供たちがもう少し大きくなったら、スキー場でソリやスノボなどで楽しもうと思っています!
また、昔から「弁当忘れても、傘忘れるな」といわれるぐらい、雨の日が多いです。
もう、めちゃくちゃ雨降ります!!!乾燥機や除湿機必須です!
家と車と職場に傘を常備しています。
移住前のイメージ、移住後のギャップ
高齢化社会で若者がいない!?
移住前は、鳥取は高齢者ばかりで若者はほとんどいないと思っていました。
確かに農村地域は高齢化が進んでいますが、中心部は若者の姿が!
鳥取市には鳥取大学と、環境大学の2つの大学があるため、学生たちがたくさんいます。
県外から鳥取の大学に進学して、そのまま鳥取に移住したという方もいます。
岡山から鳥取大学に進学し、その後鳥取市で就職した和泉克軌(いずみかつき)さんもその一人です。
また、子育て世代への政策に力を入れていて、子育て世代が多く、休日のイオンはファミリーで賑わっています!
子供向けのイベントは募集があるとすぐに満員になるほど!
乳児健診やイベント参加時に「こんなに子供おるんや~!!」と毎回驚きます。
鳥取市で出産ってどうなの?
移住後すぐに一人目を授かりました。
当時は鳥取には子供が少ないイメージがあったのと、初産の不安もあり、大阪で里帰り出産をしました。
しかし、大阪は妊婦健診費用と出産費用が高かったです。里帰り出産は手続きも面倒でした。
後から知ったのですが、平成28年度の国民健康保険中央会の調査によると、鳥取県の出産費用額は全国47位の最安値でした。(大阪は12位)
参照:正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)|国民健康保険中央会
出産費用安い!!!
二人目の出産は迷わず鳥取市にしました。
一時期Twitterで話題になった高級家具のある個室やフレンチフルコースが食べられる産院も鳥取市にあります!
娯楽はあるの?
移住前は、田舎はパチンコとイオンしかないという個人的な思い込みをしていました。
実際住んでみると、子供向けのイベントは毎週のように開催されていたり、アーティストのライブも市内で開催されていました!
特にアンパンマンショーやいないいないばあっ!のワンワンワンダーランドが市内で見られるのが子育て世代には嬉しいです。
ライブの会場は2000人収容規模と狭いので、都心部に比べて間近でアーティスト、キャラクターを見ることができます!
保育園は?保活は必要?
一人目の子供を保育園に入れようとした時は、鳥取市の保育園待機児童0人となっていました。
しかし、市役所で担当の方に詳細を聞くと、「希望の保育園に全員が入れるというわけではなく、人気の地域は保活が必須です!」とのこと。
現在新しい住宅が増えている地域は、保育園もいっぱい、小学校の教室が足りないという状況が発生しています。
郊外に住んでいたこともあり、幸いにも家から一番近い保育園に入れることができました。
ママ友さんの中には、上の子と同じ保育園に入れられなかったり、希望した保育園全部ダメだった方もいらっしゃしました。
移住する場合は、どの地域に住むのかを熟考した方が良いです。人気地域から少し離れた郊外に住むと家の近くの保育園に入りやすいかなと思います。
車社会なので、中心部から5分10分離れたところに住んでも通勤等はあまり困りません。
ただし、小学校や中学校がバス通学になるという欠点があります。
仕事あるの?
都会ほど選択肢はありませんが、仕事はあります。
ハローワークや求人情報サイトを利用すると求人情報を得られます。
県立ハローワークの求人情報サイトや「とりぶ」などの企業紹介サイト等、鳥取県独自の取り組みもあります。
他にも、私の周りでは口コミで仕事を見つける方が多い気がします。
私は職業訓練の研修先で「この仕事どう?」と紹介されて、今の仕事に就いています。
ネットで情報を探しながら、人脈を増やして口コミでも情報収集をすると良い情報が見つかりやすいと思います。
田舎で砂丘だらけで、住むには不便なんでしょ?
鳥取市は広いです!!!
海から山まで色んな地域が統合して今の鳥取市があります。市街地から農村地域まで、日本の縮図のような場所です。
生活環境を徒歩圏内にとどめたい方は鳥取駅やイオンモール鳥取北の近くを。田舎暮らしを満喫したい方は少し離れた農村地域を。
それぞれに合った場所を選んでどこに住むのかが重要です。
私が住む場所は田んぼや畑に囲まれていますが、鳥取駅やイオンモール鳥取北まで車で約15分、保育園は徒歩圏内、小学校はバス通学という地域です。
ほどよく自然の中で、買い物も不便しておらず、ゆったりと暮らしています。
鳥取市移住のことなら「とっとりコネクト」
「もっと鳥取市について知りたい!」
「鳥取市の移住についてのイベントに参加してみたい!」
という方におすすめなのが「とっとりコネクト」というサイトです。
鳥取市役所の移住や地域振興に関わる部署が運営しており、コンテンツが充実しています。
鳥取市の魅力はもちろん、住まいや仕事探しについて、また移住者の声なども見ることが出来ます。
イベントもたくさん開催されており、移住を検討されている方をはじめ、移住した後も参加できるイベントがあるので、移住後も安心です!
鳥取市の市役所内と大阪市内にある相談窓口では、専任の移住相談員さんがいらっしゃるので、気軽にちょっとしたことから深い内容まで相談できます。
鳥取市への移住に興味がある方は是非一度サイトに訪れてみてください。
おわりに
鳥取市に移住して5年。
子育てをしながらの生活で感じたことをお伝えしました!
大阪での暮らしに比べると、とても穏やかな気持ちで過ごせているように感じます。
生活費も安く、子育て支援もあるので、子供を産みやすい・育てやすい場所だと思います。
この記事が移住を検討中の方々へ少しでも参考になれば幸いです。