倉吉市の『白壁土蔵群』に、築およそ100年の古民家をリノベーションしたゲストハウス toco.toco 米原邸が2020年6月20日オープンしました。
そのオープンを記念して、昼・夕・夜の三部構成で内覧会が行われたので行ってきました!
今回、夜の部に当たる『宵の内覧会』へ行ってきましたので、その時の模様をお伝えいたします。
「ゲストハウス toco.toco 米原邸」の場所
場所はここ↓
鳥取県倉吉市新町1丁目2454-2
ゲストハウスtoco.tocoは、レトロな町並みを残す倉吉白壁土蔵群の中にあります。
周辺にはさまざまな土産物店、飲食店、体験施設などが立ち並び、例年多くの観光客で賑わいます。
白壁土蔵群といえば個人的に昼間の観光地としてのイメージが強く、夜に出歩くことはほとんど無かったのです。
しかし、今回内覧会へ向かう道中に歩いてみると、近くを流れる玉川のせせらぎと夜風が気持ちよく、昼間とはまた違った趣きがあり新鮮でした。
夜のまち歩きも意外とよいかもしれません。
ちなみに、8月オープン予定の新しいビール工場「Brew Lab Kurayoshi」も徒歩1分のところにあり、工場内に設けられたバースペースにてビールや特製おつまみがいただけるとのこと。
白壁の夜が、少しずつ賑やかになりますね。
「ゲストハウス toco.toco 米原邸」のコンセプト
ゲストハウス toco.tocoのある倉吉市『白壁土蔵群』は年間約60万人が訪れる観光地ですが、観光客の平均滞在時間は1〜2時間と短く
町並みのほんの一部や中心地しか巡られない、といった点が町の課題となっていました。
『もっとディープで面白い部分がたくさん、来るたびに新しい発見がある町なのに・・・』
そんな思いから、通過する観光地ではなく滞在型の観光地へ。
その第一歩として「町メグル、御馳走と出会う、語り寝落ちる」をキャッチコピーに。
ゲストハウスtoco.toco 米原邸は新たなまち歩きの拠点としてオープンしました。
「ゲストハウス toco.toco 米原邸」の雰囲気
さて、こちらが「ゲストハウス toco.toco 米原邸」の外観です。
夜の町に溶け込む、静かなたたずまいです。
ロゴをあしらったシンプルなのれんが出迎えます。
ゲストハウスの左隣にはネイルや手作りの小物、雑貨を扱うお店「CANDY☆POT」と、主に地元の方が訪れる隠れ家的なご飯屋さんがあります。
右の並びにはこちらも古い建物を改装した人気の洋菓子店「カフェ&パティスリー ジョンヌ」があります。
中へ入ると、赤一色に白いロゴが映えるキャッチーな玄関が現れます。
レトロな古民家と現代的な赤いカベの組み合わせが素敵です。
玄関脇にヴィンテージな家具を発見。
オーナーのこだわりを感じます。
では、靴を脱いで室内へ。
まずは上がってすぐ、『トラベルライブラリ』というスペースがあります。
『旅の図書館』と名付けられたこのスペースは、おでかけ前に周辺の観光情報をチェックしたり、旅から帰って来て少し腰を落ち着けたい時や、
1日の終わりにゆっくりくつろぎながら明日の観光プランを考えたい時など様々に利用できます。
観光パンフレット以外にも、大正時代の文学作品やレトロなインテリアが並びます。
ちなみにインテリアのほとんどが1点物だとか。
こちらは「恋文チェア」。
大切なひとへメッセージを綴る椅子だそうです。
名文が浮かんできます。
隣の部屋へ進むと、受付(フロント)があります。
タブレットを使っての無人チェックインも可能とのこと。
現代のテクノロジーにもバッチリ対応です。ちなみに上の壁紙は「竹久夢二」がデザインしたものだそう。
案内板のピクトグラムともマッチしています。
鳥取の特産品や、まち歩きが楽しくなるような工夫を凝らした仕掛けもたくさん。
マスクの内側に吹きかけて香りを楽しむ「マスクスプレー」というタイムリーなものもありました。香りの種類も選べるようです。
今後は地元のお店とコラボした物も徐々に増やしていくとのこと。
その土地の物を楽しむ、旅の醍醐味ですね。
受付を過ぎダイニングスペースを抜けると、左奥に小さなキッチンがあります。
個人的に、宿でゆっくりお酒を飲んでいるとちょっとしたおつまみが欲しくなったりするので、こういった設備があると嬉しいですね。
上の写真は、近所にある銭湯「大社湯」へ行くゲストのために用意されたおでかけセットだそうです。
「大社湯」は1907年に開業した鳥取県最古の銭湯で、国の登録有形文化財にもなっています。
ゲストハウスには綺麗にリノベーションされたシャワー室もありますが、せっかくなので歴史ある銭湯に浸かってみるのも楽しいですね。
続いては、2階の寝室へ!
「ゲストハウス toco.toco 米原邸」の寝室
寝室は2部屋あり、スライドの仕切りで区切ることが出来ます。
道路側のこちらの部屋は「和モダン」をイメージ。
お洒落なチェアの向こうには、町の風景を眺めるのに持ってこいの大きな窓があります。
ほのかな灯りが白壁の町並みを照らしています。
ベッドはフカフカで寝心地バツグン!
冷暖房も完備です。
もう1部屋には2段ベッドが2つ。
こちらは「レトロモダン」。
全体的にドミトリーな雰囲気です。
1棟貸切なので、どちらの部屋でも気分に合わせて好きな空間で過ごすことができます。
小ネタ
ゲストハウス周辺は映画「男はつらいよ 寅次郎の告白(1991年)」の撮影が行われたロケ地でもあり、本編では約30年前の白壁土蔵群の町並みを見ることが出来ます。
映画も合わせて見てみると、よりまち歩きが楽しめますね。
アメニティ、設備について
快適に過ごせるよう必要最低限のものは完備されています。
●アメニティ:タオル・バスタオル・歯ブラシ有り。
●キッチン:小さい自炊用キッチン有り。電子レンジ、炊飯ジャー、調理道具と食器類、調味料も最低限取り揃えています。冷蔵庫、湯沸かしポット、カフェセット有り。
●洗濯乾燥機:有り。洗剤も用意されています。
●シャワールーム:シャンプー、リンス、ボディーソープを用意。脱衣室にはドライヤー完備。
●共用洋式トイレ(男女兼用)1室。
●Wi-Fi:有り。
●その他:旅が楽しくなる小物など、受付にて販売。
●朝食(美味しい和食)付きプラン有り。
※ゲストハウス内は全面禁煙となります
内覧会へ行ってみて
外から見ると普通の古民家のような感じですが、中へ入ってみると「レトロ」な部分を残しつつ「モダン」な要素が各所に散りばめられ、とても不思議な空間でした。
1棟貸切ということで、家族・小さい子供連れの方や、若い方からご年配の方にも、年齢問わずそれぞれの旅行のスタイルに合わせて利用出来るのが良いですね。
ゲストハウスは人との出会いや交流が大きな魅力ですが、toco.tocoはそれとはまた違った方向性に舵を切る事で、三密対策も含め新しい形を模索しているな、と感じました。
観光目的はもちろん、それ以外にも例えば友人とお酒を飲む場として、居酒屋などの代わりに使ったりするのも面白いですね。
「ゲストハウス toco.toco 米原邸」の詳細情報
店舗名:ゲストハウス toco.toco 米原邸 公式HP
住所:鳥取県倉吉市新町1丁目2454-2
電話番号:080-6338-1784
駐車場:周辺観光駐車場を利用
料金:プランにより異なる(お取り寄せスイーツ&ハーブティーや、朝食付きの特典プランなど有り)
チェックイン、アウト:プランにより異なる
→予約はこちらから
※本記事の情報は2020年6月22日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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