氷ノ山後山那岐山国定公園の北限にそびえる1,310mの山「扇ノ山(おうぎのせん)」に行ってきました!
これまで氷ノ山系の山々や大山など色々な山々に登ってきましたが、今回が一番ブナ林の並びが美しいと感じました!
この記事では、登山初心者にもぴったりの鳥取市側から登る「扇ノ山」についてご紹介します。
「扇ノ山」とは?
扇ノ山は、兵庫県と鳥取県にまたがる標高1,310mの山です。
鳥取県内では鳥取市・八頭町・若桜町の境に位置する山で、氷ノ山後山那岐山国定公園の北限にあり、美しいブナ林を見ながらの登山を楽しめます。
関西百名山や日本三百名山にも選ばれている山なので、山好きの方にとてもオススメの山です。
初心者にオススメ!鳥取市側から登る登山コース紹介
鳥取県側から登る扇ノ山は、「河合谷コース」「ふる里の森コース」「姫路公園コース」と3つのコースがあります。
今回はこのなかでも登山初心者にオススメと言われている「河合谷コース」についてご紹介していきます。
コース詳細は下記の通りです。
①水とふれあいの広場(スタート地点)→②河合谷コース登山口→③中間地点(1.6km地点)→④登山口から2.3km地点→⑤展望スペース→⑥扇ノ山頂上(ゴール地点)
では、さっそく登っていきましょう!
①水とふれあいの広場(スタート地点)
河合谷コースの登山口は、鳥取市内から県道31号線を進み、国府町雨滝を過ぎ、更に林道河合谷線を行った先にあります。
途中、県下最大の放牧場である「河合谷牧場」を抜けるのですが、ここらへんから麓にかけて秋は特に美しい紅葉を楽しめます。
それからもしばらく細く、カーブの続く林道を進んでいくと、河合谷登山口の駐車場となる「水とふれあいの広場」に到着です。
駐車場には怖い顔をしたリアルな「クマ出没」の看板があります。
氷ノ山後山那岐山国定公園内の山々は熊の生息地であり、文献や実際に登られた方々のお話を聞いていても扇ノ山は特に熊との遭遇率が高いと感じたので、入林・入山する際は細心の注意と対策が必須です。
②河合谷コース登山口
水とふれあいの広場前に車を駐車して、道路を少し登っていくと林道脇に「河合谷コース登山口」があります。
ここから杉林を抜け、緩やかに登っていきます。道の状態はとても良く、木渡しの階段や木の橋などが数多くあり、ハイキング気分で楽しみながら歩いて行けます。
河合谷コースの登山道には1合目などの表示はありませんが、適度な間隔で登山口からどのくらい距離にいて、山頂まであとどのくらいかがわかる道標が建っています。
途中、分岐も多くみられましたがしっかり山頂はどちらか案内されているので、道に迷うこともないかと思います。
③中間地点(1.6km地点)
杉林を抜け、ブナ林を進んでいくと、登山口からも、山頂までも1.6km地点の「中間地点」に到着します。
ここまで本当に緩やかな道のりで、1,000m越えの山にチャレンジしていることを忘れてしまいそうなほど、歩きやすいです。
ここからも、これまでと同じく木渡しの階段道や木の橋の道などが設けられた歩きやすい道を行きます。
眺望はよくありませんが、そのかわり大変美しいブナ林を見ながら歩くことができます。
晩秋に登ったため既に落葉していましたが、彩り豊かな紅葉を終え、色彩が消えていっている景色はそれはそれでとても美しかったです。
④登山口から2.3km地点
道標の登山口から「2.3km」地点前後から、登山道に雪が見えはじめてきます。
大山や氷ノ山でも冠雪しているとは聞いていましたが、やはり1,000mをこしている山はもう雪があるようです。
今の時季でしたら歩くのが困難なほどではありませんが、もう少しで深い雪に覆われることかと思います。
ザクザクと雪道を登っていくと、次の目的地である「展望スペース」に到着です。
⑤展望スペース
「展望スペース」は山頂から400mほど手前にあります。
扇ノ山は登山道中、なかなか眺望の良い場所がないので、ここが景色を楽しみたい方の絶好スポットとなるかと思います。
この日は曇りだったので、遠くの方は霞んでいましたが、山々や町並み、日本海を少し見ることができました。
⑥扇ノ山頂上(ゴール地点)
展望スペースを過ぎると、道は少し傾斜が強くなります。
木渡しの階段や雪道を歩き、最後の坂を登っていくと、避難小屋が見えてきます。
そのまま進んでいくと、標高1,310mの「扇ノ山頂上」に到着です。
山頂には木製のベンチや、綺麗な避難小屋があり、ゆっくりと休憩していけます。
晩秋で落葉していたこともあり、眺めも良かったです。
また避難小屋に入ると2階からの眺望も楽しむことができます。
美しい景色を楽しんで休憩を終えたら、往路を戻って下山です。
おわりに
麓では紅葉、山頂付近では雪景色を楽しめる、晩秋ならではの美しさを見ることができる「扇ノ山」のご紹介はいかがだったでしょうか?
氷ノ山系の山々は、氷ノ山(氷ノ越・仙谷コース)、那岐山(西仙コース)と登ってきましたが、今回登った扇ノ山・河合谷コースが一番登りやすく体力的にも楽でした!
登山初心者の方でもハイキング気分で1,000m級の山を楽しめるので、熊にだけは要注意してぜひ登ってみて下さいね♪
※本記事の情報は2019年11月26日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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