久松山と並んで多くの方がウォーキングやジョギングを楽しんでいる「本陣山」に行ってきました!
歩きやすいハイキングコースが山頂まで続いていて、森林浴を満喫しながら散歩気分で快適な山登りができます。
▼本陣山の場所
今回は、かつて羽柴秀吉が鳥取城を攻めたときに陣を構えた歴史ある「本陣山」についてご紹介していきます。
登山コース紹介
本陣山にはいくつもの分岐コースがありますが、今回は登山初心者や日々のウォーキング・ジョギングで使いやすい、とても歩きやすいアスファルトの道を登っていくコースについてご紹介します。
コース詳細は下記の通りです。
①東照宮鳥居付近の登山口→②大宮池→③休憩所1→④休憩所2→⑤休憩所3→⑥山頂から約50m手前地点→⑦山頂
鳥取東照宮がある樗谿公園周辺には数多くの無料駐車場があるので、車で訪れることもできます。
本格的な登山準備も必要なく、動きやすい服装や靴、暑い季節であれば熱中症対策にさえ気を付ければ簡単に登ることができ、老若男女にオススメのコースです!
①東照宮鳥居付近の登山口
では、さっそく登っていきましょう!
目印としては、ちょっと気がひけてしまいそうになりますが、黄色と赤と黒で注意喚起を促す「クマ出没」の看板です。
多くの方が登られる山なのでついつい安心してしまいますが、人が少ない時間帯などに登る際は特に気を付けて、ラジオなどの音が出る物を携帯したほうが安心です。
クマ出没の看板を通り過ぎると、整備された緩やかな坂が続いています。登山口の鳥居から500mも歩かないうちに2つめの目的地である大宮池に到着します。
②大宮池
広々とした大宮池には鯉も泳いでおり、ベンチや東屋などがあり、心が穏やかになれる場所です。
きらきらとした水面を見ながら池沿いに歩いていくと、再び「クマ出没」の看板が出てきます。
ここから周囲がどんどん木々に囲まれていきますが、山頂まで歩きやすい道が続くので安心して森林浴を楽しめます。
③休憩所1
コース紹介のところで気付かれた方も多いかとは思いますが、今回ご紹介するコースはとても休憩所が多いです。
適度なところで休憩所が出てくるので、ゆっくり休みながら登りたい方や、じっくりと自然のなかでの時間を過ごしたい方に特にオススメです。
休憩所もキレイに手入れが行き届いているので利用しやすいです。
大宮池から休憩所1までの間も依然として道はよく、途中には鳥取自然休養林に生息する野鳥がパネルでわかりやすく紹介されていたり、ホタルについて知ることができたりと、楽しみながら歩けます。
④休憩所2
休憩所1を過ぎると、スラッとした木々が空に向かって生えていて、その立派さに目を奪われます。
歩いてすぐのところには、「苔清水」という湧水があり、心地よい水の音色に足が軽やかになってきます。
暑い夏の日ではありましたが、緑いっぱいの木々が木漏れ日をつくってくれているので、そこまで暑さを感じずに登っていくことができ、あっという間に休憩所2に到着です。
⑤休憩所3
休憩所2を過ぎると分岐の道が数多く目に入ってくるようになります。
より山を感じられる尾根道コースなどもあり、とても気になりますが、今回は反れることなく最後までこのアスファルトの快適な道を登っていきます。
道幅も広く大変歩きやすいのですが、途中には土砂が崩れている場所もありました。
通行には全く問題ありませんでしたが、地盤が緩んでいるところもあるようなので念のため注意しましょう!
今回コースに設定している休憩所はわかりやすいように東屋があるスポットのみにしていますが、他にもベンチが設置されている場所が数多くあります。
休憩所2から休憩所3までの間にも、数えられただけで3箇所ほどベンチが設置されていました。
またこの区間内では、「みはらし峠」という場所を通過します。
「みはらし」という名前から景色がいいのかと期待をしたのですが、木々が生い茂っていてなかなか視界が開けません。
本陣山は大変登りやすい山なのですが、実は山頂を含めて、なかなか標高を感じられる景色を見ることができません。
特に今回ご紹介しているコースでは、色々と探してみたのですが、木と木の間から見える景色がやっとのところが多かったです。
すぐ近くにあり同じくらいの標高の久松山と比較すると、景色を楽しみたい方は久松山、歩きやすい快適な山登りを楽しみたい方は本陣山がおすすめです。
⑥山頂から約50m手前地点
山頂目前ですが、ぜひ足を止めてみて頂きたいスポットがあったのでご紹介していきます。
休憩所3でもお伝えさせて頂きましたが、今回ご紹介させて頂いているコースはなかなか見晴らしの良い景色と出会えません。
「どこか少しでも眺めがいいところがないかな」と意識して歩いていたところ、この山頂から約50m手前地点が私のなかでは1番オススメでした!
葉と葉の間から市街が見えるほか、久松山もしっかりと見ることができます。
かつては、秀吉もこの本陣山から鳥取城がある久松山を見据えていたのかと思うと大変感慨深い景色です。
ちなみに山頂から約50m前地点には、しっかりと道標があるのでその看板を目印にしてみて下さいね!
⑦山頂
最後まで歩きやすい道が続き、そのまま山頂に到着です!
山頂には屋根付きの休憩所や、無線中継用のアンテナがあります。
また奥の方には、鳥取城を攻め落とすときに秀吉が本陣を置いた本陣跡があります。
歴史について知ることができるパネルがあり、太閤ヶ平遺構図もあるため、山頂を散策する際には大変参考になります。
パネル横から無線中継所に沿うように進んでいくと、太閤ヶ平にたどり着きます。
土塁と空濠を廻らした曲輪の跡が今でもしっかりと残っているので、ぜひじっくりと見てみて下さいね!
おわりに
ウォーキングやジョギングに最適で、多くの方に親しまれている山「本陣山」のご紹介はいかがだったでしょうか?
山頂まで歩きやすい道が続いてるので、「山登りするぞ!」と意気込まなくてもいいので、健康づくりの日課のお散歩コースとしてもオススメです。
摩尼山や久松山などへの分岐コースも豊富にあるので、歩き慣れてきたらぜひ違うコースにもチャレンジしてみて下さい!
▼本陣山の場所
※本記事の情報は2019年7月28日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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