北栄町にある「花工房あげたけ」が、2023年12月19日にリニューアルオープンしました。
お祝いの花束や、プレゼントを買いに行く場所などといった「ちょっと敷居が高い」と感じてしまう花屋を、誰でも気軽に立ち寄り、楽しめる場所にしたいという思いが込められています。
コンセプトである「食べる・着る・作る」とは、一体どういうことなのでしょうか?
その答えは、身近にありすぎて気づくことのできなかった、自分のためだけの時間、お子さんと一緒に楽しむ時間、友人や好きな人と過ごすカフェタイムの中にありました。
「花工房あげたけ」の基本情報
JA鳥取中央やローソンポプラ等と共同の駐車場がありますので、駐車に困ることはないでしょう。
JR由良駅から徒歩2分。コナンの家米花商店街、青山剛昌ふるさと館などへ訪れる際にも利用しやすい立地です。
店内の様子
「お祝いの花を買うため」や「敷居が高い」などといった花屋のイメージを払拭したかった、と話すオーナーの根鈴さん。
誰でも植物を取り入れた暮らしをイメージしたり、ちょっと覗いて見たり、さまざまな角度から植物を感じ・楽しめるよう「食べる・着る・作る」をコンセプトに、お店をリニューアルされました。
着る
「着る」のテーマでは、人が服を着るように、植物も花瓶や鉢を自由に入れる楽しみを提案。
一目惚れして買った花瓶に、花を生けてみたけれど「思っていたのとちょっと違った」なんて経験はありませんか?
お気に入りの花瓶はもちろんのこと、空き瓶やカゴなど自宅にある「花を生けたい器」を持参すると、スタッフの方がそれに合わせたお花を選んでくださいます。
また、花瓶だけでなく、観葉植物等を持ち込み、店内にある植木鉢に入れることもできるそうです。
服を変えると雰囲気が変わるように、植物も器(服)を変えることで違う顔が見えてきます。
プロに教わることで「この器には、この色の花が合うんだ」とか「こういう使い方もあるのか」ということが知れますね。
作る
常時予約不要で参加できるミニワークショップは、毎月テーマが変わります。取材時は、「春風にゆれる枝のモビール」でした。
目の前にあるものに集中することで、まるで瞑想しているかのような状態になり、作り終わった後はスッキリするとの声が多いそうです。
育児や家事、仕事で忙しい子育て世代にとって「何も考えない時間」が必要とはいえ、家族の体調や行事等で先の予定が立てづらいものですよね。
予約不要にしたのは、いつでも誰でも「行こう!」と思った時に、参加できるようにしたかったから。
毎週土曜日に開催する「Flower hour(要予約)」は、お子さまも楽しめるミニワークショップです。
普段「ダメ」と止めてしまうようなことを、この日だけは思いのまま、自由に花を扱うことができます。
大人も子どもも心を開放して、体の中から湧き出てくる発想や眠っていた感性を引き出してみませんか?
ご予約やお問い合わせは、Instagramダイレクトメッセージにて受け付けておられます。
食べる
ミニワークショップを終え、スッキリした気持ちでいただく1杯のお茶は格別。もちろん、カフェのみの利用もOKです。
植物に囲まれ癒しの空間で、さらにリラックスできること間違いないでしょう。
メニュー
カフェメニューは、自然をモチーフにし、納得がいくまで何度も試作を重ねた特別なものばかりです。
観光で町を歩いたあとの休憩等にもぜひご利用ください。
実際にいただいたメニュー
苔石大福
あんこ好きの筆者が、絶対食べると決めていた「苔石大福」。
甘さ控えめの粒あんを纏っているのは、黒米と餅米で作られたお餅。
外側をあんこでなく、あえてお米にしたのは、整いすぎずゴツゴツした見た目になることで、より自然っぽさが生まれるから。
見た目のインパクトだけでなく、その奥に隠された思いと情熱、この上ない美味しさに幸せな気持ちになりました。
枯山水プリン
「枯山水プリン」は、4月15日より販売開始された新メニューです。
葛を入れることで、とろけるような滑らかさ、スプーンですくっても崩れない絶妙な柔らかさに仕上げています。
トロリと柔らかい生クリームを、ソースのように絡めてお召し上がりください。
ローズソーダ
手作りのローズシロップをかき混ぜるたびに、鼻をくすぐるバラの香りで優雅な気持ちになる「ローズソーダ」。
ローズはジャスミンとの相性もいいそうで、新しいメニューも考えているとのこと。
質問すると楽しそうに答えてくださる姿から、お店や商品に対する愛が伝わってきました。
「花工房あげたけ」のおすすめポイント
身近な存在の植物ですが、管理方法やどのように飾ればよいのか等教えてもらう機会は、意外と多くありません。
「花工房あげたけ」は、ふと思いついた時に気軽に立ち寄り、様々な角度から植物の取り入れ方を知ることができます。
自宅で眠っている花瓶を持参することで「どう使えば良いのか分からなかったもの」が、目の前で大切なものへと生まれ変わるかもしれません。
カフェのメニューは、こだわりの詰まったものばかりで、どれを食べてもきっと満足できるでしょう。
この記事をきっかけに、今日から暮らしに花を取り入れてみませんか?
※本記事の情報は2024年4月15日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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