鳥取で頑張る人を応援する企画「とっとりずむと繋がりずむ」
この度は鳥取市でグラフィックデザイナーとして活動する小谷真之介さん(以下、小谷)にお話を伺ってきました。
小谷さんは、2009年末まで東京にて、音楽ジャケットのデザインに関わる仕事を経験した後に、地元にUターンしてからも同仕事を継続して取り組み、「トリの話しba」を運営するなど、人と人との繋がりを大切に!をモットーに地域に根付いて活動中です。
トリの話しbaとは?
職業や年齢、性別を問わず、共通のテーマで話しをするイベント。2012年〜2017年の期間に実施されていました。
今回の記事では、これまでの経歴や仕事内容、現在注力していることなどについて紹介していきます。
デザインとご縁を軸に広がる地域活動
グラフィックデザイナーを目指された理由を教えてください。
父がグラフィックデザイナーでして、その仕事を見て育ってきたというのが理由として大きいです。1989年に父が独立し、有限会社 小谷デザインオフィスを設立しました。父の代表作は、1997年に開催された『山陰・夢みなと博覧会』のシンボルマークで、この時同時に誕生したのがトリピーです。公募で選ばれた高校生の描いた絵を今のトリピーの形にデータ化したのは、実は当時の父でした。
実家の2Fに事務所があるので、そのような仕事を身近に感じながら育ち、小さい頃から絵を描くことが好きでした。中学生の頃にはデザインするということを意識して美術のポスターを描いていた気がします。
確かに身近にデザインを感じられる環境があると影響は大きそうですね。そして、お父さんがトリピーのデザインに関わっていたという事実に衝撃でした!(笑)
東京から地元・鳥取にUターンする転機は何でしたか?
転機は、インドネシアのバリ島へ出かけたことです。東京での生活は、充実感もあったのですが、朝から終電まで働き、帰って寝るだけという生活になることが多く、この生活がずっと続けるのか!?という疑問を持ち始めていた時、息抜きにインドネシアのバリ島へ出かけたんです。
そこで、ゆっくりとした時間と、土地に根付いた文化や生活を見た時に、自分もこんな風に生きていけたら・・と思いました。その時、ふと故郷の鳥取ならそれが出来るのかも!?と思い2009年末にUターンし、家業を継ぎ父と肩を並べて鳥取でグラフィックデザインの仕事を始めました。
私は「トリの話しba」をきっかけに小谷さんと出会いましたが、Uターン後にトリの話しbaを始めようと思ったきっかけは何ですか?
2011年に倉吉市でIターンやUターン者が集うIJUcafeという取り組みに参加したのが始まりです。地元の鳥取市にもそのような場を欲しいという思いから、2012年にスタートしました。IJUcafeのようにIターンやUターンの方だけではなく、誰でも集まれるような場にしました。
当時はFacebookやtwitterの普及期で、SNSで情報が広がりやすい時代になっていたので、イベント情報を伝えやすく参加者も最初からある程度集まっていました。あのときは本当に人と繋がりやすかったなと思います。
特に鳥取は人と人とが繋がりやすいですよね。2018年の調査ですが、鳥取のFacebook利用率は全国で2位という結果もありました。
参照:モニタス調査 2018年
そうなのですね!トリの話しbaを立ち上げた当時にFacebookで、鳥取イベント情報板というグループを作ったのですが、どんどん人が増え今では1万人を超えています。この数字からも利用率の高さを裏付けている気がします。
→鳥取イベント情報板
トリの話しbaについて、当時の想いは以下のサイトでも紹介されています↓
トリの話しba主催者・小谷真之介の想い。「鳥取に愛着や誇りを持つ人が増えて、ちょっとでも街がアップデートされると嬉しい」|りょうかんブログ
信頼から生まれる紹介での仕事の広がり!とっとりずむの名刺デザインも制作
グラフィックデザイナーとして具体的にどのような仕事をしていますか?
現在はロゴマーク、チラシ・リーフレット・ポスター・冊子といった紙媒体に、パッケージデザイン制作などです。鳥取を中心に東京など県外からの仕事も請けています。
ロゴマークの実績は以下のInstagramアカウントで紹介していますのでご確認ください。
→kotanidesign
そういえば、とっとりずむの名刺も小谷さんに依頼して作っていただいていますね(笑)その節は、ありがとうございました!
主に仕事の依頼はSNSやどこ経由で来ることが多いですか?
ありがたいことに、知人からの紹介や作品を見た方から仕事の依頼が来るケースが多いです。そして、IJUcafeやトリの話しbaなどで関わった方とのご縁から仕事の依頼が入ることもあります。
なるほど。これまでの出会いや関わりが仕事にも繋がっているんですね。実際に僕もイベント等での関わりをきっかけに名刺のデザインを依頼させていただいたので納得です!
デザインした冊子『空き家のわ』が完成
空き家活用に取り組む事例を紹介した冊子「空き家のわ」でデザインに関わったきっかけを教えてください
2012年から始まった、鹿野町のまちなかで鳥の演劇祭の期間中に開催するイベント、『週末だけのまちのみせ』の企画スタート時に、発行者であるNPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会さんと縁が出来ました。そこから以後、たくさんの広報物デザインを依頼いただきました。
いんしゅう鹿野まちづくり協議会さんさんは、事業として空き家活用を取り組むとともに、他地域の事業者とも交流されており、その集大成が今回の冊子にまとまっています。
冊子をデザインする上でこだわったところはありますか?
内容が、各地域の団体の成り立ち・取り組み事例パートと、専門家による提言パートに分かれているので、そこをちゃんと区別できるよう工夫しました。あと、身構えず手に取りやすいように柔らかいイメージで作成しています。
どのような方に読んでいただきたいですか?
鳥取だけでなく、様々な地域や、団体の形・規模での事例が載っていますので、今後空き家活用を推進していきたい個人の方、行政関係の方、団体の方にまずは読んでいただきたいです。空き家に取り組む団体の収支や、どう事業を広げていったかが分かるかと思います。
本はどこで購入できますか?
NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会さんまでお問い合わせください!
A4版 フルカラー 全120P 仕様で1冊1,500円(税込)で販売されています。
商標登録を前提にしたロゴマーク作成サービス
ロゴマークの商標登録サービスを取り組もうと思ったきっかけは何ですか?
以前の職場で、仕事で縁ある方が弁理士に職務転換されて、「商標登録とロゴを一括で提供できるサービスを立ち上げたいから協力して欲しい」と相談をいただいたことが始まりです。ONION商標知的財産事務所が運営するロゴトアールというサービスに参画しています。
これもまたご縁をきかっけにですね。ロゴマークを商標登録するメリットは何ですか?
商標登録をすることで、登録した商標と似ているやロゴやマークについて、排除することができます。自社のブランドを守るために効果的です。
確かにサービス名が似ることってありますよね。「とっとりずむ」の名称で、表記は違うので問題はなかったですが、過去に県が行っていた「トットリズム県民運動」を思い出しました笑
そういえば似てましたね笑
商標登録は「今後、事業を大きくしていきたい!」という方に特におすすめです。せっかくロゴを作成しても、先に似たデザイン・事業名で商標登録されていると、作ったものが使えなくなります。そうなると、育てたお店やブランドを途中で変更しないといけなくなり、その分コストや時間がかかってしまいますので。保険のようなものだと思っていただければ良いかと思います。
→ロゴトアール
今後の活動について
今後の活動で力を入れていきたいことを教えてください。
これまで以上にロゴ制作に力を入れていきたいです。グラフィックデザインの中でもロゴはピラミッドの1番上の方に来るんですよね。ロゴが会社や事業のイメージやメッセージ、ビジョン、ミッションなどを表します。一番の広告塔になるのがロゴなんですよね。
しっかりと会社の強みや今後の展望をヒアリングした上でないとロゴ制作は難しそうですね。人と人とが関わる場を作り、聞き上手の小谷さんだからこそ、効果的なロゴ制作に繋がっていきそうです!
ちなみに個人の方からの依頼もありますか?
最近は個人で起業される方も増えていきていますので、依頼も増えてきています。
とっとりずむの読者さんでも「美容サロン始めました」「飲食店を開業しました」など、オープン報告が最近多くきていますので、この記事をきっかけに繋がることができたら良いなと思います!
とっとりずむさんの記事を読んで依頼いただいた方には、初回の依頼内容10%OFFにて対応させていただきます!(※商標登録サービスは除く)
お気軽にご相談ください。