鳥取市商栄町にお店を構える、自然食材だけを扱った手作りのお弁当屋さんです。
一つ一つ丁寧に詰められたお弁当は、手作りなので量産はできません。売り切れの前に早めの購入がおすすめです。食材は無農薬、化学肥料無しなど、店長さんが納得できるものだけをチョイス。
農家さんの顔が見える、安心で元気になれるお店です。
Bentoのある場所
住所:鳥取市商栄町2541
湖山街道を市街地方面に進み、ホンダカーズ山陰中央のある交差点を左に曲がると、長屋形式になったお店が見えてきます。
「おべんとう」の可愛らしいのぼり
かわいらしい布製ののぼりが出たら、開店の合図です。
立て看板には、素材に関する但し書きや今日のメニューが表記されています。お弁当だけでなく、オードブルの注文も可能なので、これからクリスマスやお正月の集まりにも利用できますね。
木製家具で統一された温かみのある店内
柔らかい印象の木製家具で統一された店内はイートインスペースも設置されています。
大きな黒板には、調味料などの産地や原材料が詳細に記されています。お味噌がどこで作られるなんて、普段気にしませんよね?
こちらはどこでどんな風に作られたものなのかが一目で分かり、体も心も安心です。
レジ横には、本日の特製お弁当とおにぎりのサンプルが置かれています。注文してから一つずつ作ってくださるシステムです。もちろんおむずびだってほかほか結びたて。
こだわり抜いて作られる農産物をつかったメニュー
こちらが基本的なメニューです。
ですが、いつもいつも同じものがあるとは限りません。それはこだわり抜いて作られる農産物ばかりなので、天候や季節によって手に入らないこともあるからです。
スーパーのようには行きません。自然に寄り添ったお弁当なのですね。
こちらが今日の特製おべんとの中身です。こんなにも具沢山なお弁当は初めて!
調理法も多岐にわたり、かつ少量ずつ味わえるので、ご飯のお供としてまったく飽きが来ません。
おかずセットとおにぎりを購入
特製おべんとから具を厳選した小ぶりのおかずセットと、おにぎり1個をチョイスしました。
豆もやしはしゃきしゃきでほくほく。少しピリ辛です。ごぼうの酢煮はしっかりとした歯ごたえが心地いいですね。
煮豆ははっきりと甘く、なおかつ甘ったるくない。大きなお鍋でいっぱい炊いたような懐かしい味がします。
がんもはふくふくふわふわ、ころんと小さくかわいい卵焼きはさっぱりとした風味。クリーム煮の肉団子は、バターの味が立ってまろやかだけど存在感のある口当たり。
お肉も肉そのものの旨みがガツンと届いて食べ応え充分でした。
お味噌汁も大根とキャベツから甘みが出ていて、やや控えめな味噌の味付けがそれを邪魔していません。
おにぎりの具は鹿野でとれたイノシシのしぐれ煮です。ご飯の塩加減、海苔の香り伴に抜群のバランス。そこへしぐれ煮からじゅわっと汁気がご飯に染み出して、あっという間に食べてしまいました。
店長さんの想い
「食べたものから体ができているから、食べて力が出るものを作りたい」
鳥取オーガニックマーケットという取り組みで、農家さんが野菜一つを作るまでの苦労も知っている店長さん。科学的なものを使わずに、自然のあるがままに育てられた作物は、体を元気にしてくれます。
また、スーパーに並ぶ量産型の野菜とは違って、材料の産地を記すことで農家さんとお客さんを繋ぐ役割も果たしています。そのために、お弁当を買った人の反応を農家の方へフィードバックすることも。
自分も元気になるし、お客さんも元気にしたい。そう考えて、生産者の顔が見えるお料理つくりを目指しています。
まとめ
「畑の味が感じられるお弁当」
そんな印象を受けました。細やかな手仕事を感じるおかずは、甘いもの、塩気のもの、すっぱいもの、硬いもの柔らかいもの、肉、野菜とバランスよく整えられていて、舌が退屈しません。
素材そのものが持っている本来の美味しさや、自然に引き出した製法や調理法を感じます。少しずついろいろな味が楽しめるのは、日本ならではのお弁当文化の真骨頂。
ひと包みの中にささやかにして賑やかな味わいを閉じ込めた、外国の方にも紹介したいお弁当屋さんでした。
この情報は2018年12月12日のものです。