2022年3月27日〜4月3日までの期間、鳥取市の袋川沿いで「青い鯉のぼりプロジェクトin鳥取」が開催しています。
袋川の上を元気いっぱいに泳ぐ青い鯉のぼりは、鳥取市の春の風物詩。袋川での掲揚は今回で7回目となります!
▼2022年3月27日撮影
▼桜満開時の様子(過去写真)
今年はTottori Mama’sさんとクロスロード株式会社さんが共同で作成した手作りの青い鯉のぼりで、いつも以上にみどころいっぱいです!
ご家族、お友達、カップルなど、春のおでかけにぜひ行ってみてください。
主催者メッセージ(災害支援ネットワークNPOかけはし)
「なぜこの時期に鯉のぼり?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?
青い鯉のぼりの掲揚の経緯には、東日本大震災で亡くなったこどもたちに対する思いと、未来への願いがあります。
主催者からメッセージをいただきましたので、ご紹介していきます。
青い鯉のぼりプロジェクトとはなんですか
東日本大震災当時、高校生だった伊藤健人さんは、津波により祖父母や母親、そして弟の律君(当時5歳)を一度に失いました。自宅跡の瓦礫の中で家族との思い出を探していたときに見つけた一匹の青い鯉のぼり。亡くなった弟・律君が「これは僕なんだよね?」といつも持って遊んでいたものです。この青い鯉のぼりを「律、見えるか?」と被災地の大空に高く掲げたのが始まりです。
いまでは「震災で亡くなった子ども達が天国で寂しくないように」と全国各地から青鯉が集められ、約2000匹の青鯉が宮城県東松島市の大空を泳いでいます。
当団体では、随時、いらなくなった青い鯉のぼりを集めており、その青鯉に皆様方のメッセージをいただく活動もしています。その集めた青鯉を袋川に掲揚し、その後、5月5日には宮城県を訪問し、自分たちの手で東松島市の空に泳がせています。
鳥取では何年前から青い鯉のぼりの掲揚をしていますか
2015年からです。8年経ちました。2015年は鳥取空港の広場に掲揚をしましたが、よりたくさんの方に見ていただき、震災のことを少しでも思い出し、天国にいる子ども達に祈りを捧げていただきたいと考え、翌年2016年から袋川に移しました。
毎年、どのような方が見に来られますか、また、青い鯉のぼりの見どころはどこですか
花見の時期ですのでたくさんの花見客に見ていただいています。いつもの散歩コースの途中に見ていかれる方もおられます。この時期の袋川は桜がきれいで桜のピンクと花見橋の赤、そして青い鯉のぼりの青の3色が揃い、素敵な景色が見られます。親子が楽しそうに青鯉を眺め、写真を撮っていかれる姿が印象的です。
今年はTottori Mama’sさん(鳥取市)とクロスロード株式会社さん(倉吉市)と共同で作成した手作りの青い鯉のぼりが泳ぎます。子どもたちの手型でウロコを表現し、開催したイベント等でメッセージを書いていただきました。とてもかわいい青鯉が出来上がりましたのでぜひ実際に足を運んで見ていただければと思います。
青い鯉のぼりに対する思いを教えて下さい
東日本大震災から11年が経ちました。多くの方々が犠牲になったこの出来事を私たちは忘れてはいけないし、なかったことにしてもいけないと思います。伊藤健人さんは、崩壊した地域の絆を再生し、この想いを風化させないよう100年先の祭りを目指して取り組んでいます。当団体もこの思いに賛同し、鳥取の皆さんと一緒にこれから先も取り組んでいけたらと思っています。
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