インタビュー

大嫌いで辞めたかったピアノが生きがいに。耳コピ&アレンジで自由にピアノを奏でるしぐさんにインタビューさせて頂きました!

平成31年2月2日、肩をすくめて人々が行き交う鳥取の街なかに、リズミカルなピアノの音色が響き渡りました。

3℃を下回る気温のなか、群衆に囲まれて演奏していたのは、当時まだ16歳の女子高校生。凛として、黙々と、流れるように次から次へと曲が演奏されていきます。

なぜ、彼女はピアノを弾くのだろう?ピアノにどんな想いを抱いているのだろう?

直感的なものでした。音から潜在的に感じ取ったものかもしれません。奏でているメロディに引き込まれて行くのと同時に、彼女の魅力にも強く魅かれていく自分に気づきました。

今回は、繁華街として賑わう鳥取市栄町、奥平商店前でストリートライブをしていた、高校2年生のピアノ奏者・しぐさんについてご紹介させて頂きます。

ピアノが大嫌いで早く辞めたかった

しぐさんがピアノを習いだしたのは3歳のころ、音楽が好きなご両親のご意向だったと教えてくれました。

平均して1日5時間以上もピアノと向き合い、「ピアノは友達」と可愛らしい笑顔で語ってくれたしぐさんですが、自分の演奏スタイルを確立するまではピアノが嫌いだったといいます。

楽譜通りに演奏しなければならないクラシックピアノの練習に、次第に苦痛と疑問を覚え、ピアノを辞めたいとまで思ったほどだったそうです。

「もっと自由に好きな曲を、好きなように演奏したい」

そう強く感じはじめていた彼女が、「耳コピ&アレンジ」という奏法に出合ったのは小学5年生の頃でした。

弾きたいと思った曲を何度も何度も耳で聴いて、ピアノと向かい合い、この音かな?こんな感じかな?と、1つ1つ頭の中で考えてアレンジをしながら自身の指へと伝えて演奏を始めたそうです。

弾きたくないと思っていたクラシックピアノの練習はストレスになっていたものの、この「耳コピ&アレンジ」をしだしてからはピアノに対する想いが徐々に変わっていったそうです。

そんなしぐさんに転機が訪れたのは、中学校2年生のころ。

これ以上クラシックピアノはもう続けられないと決め、当時習っていたピアノの先生に辞めにいくことを伝えにいった日でした。

覚悟を決めて辞めたい旨を伝えると、いい先生がいるから紹介してあげると言われ、そこで出会ったのが今後の彼女のピアノ人生を大きく変えてくれることになるピアノ講師・宮本先生でした。

「ピアノの先生であんなにクラシック以外の曲について知っている方はいない、宮本先生と出会えて本当に良かった、救われた、とても尊敬している」

宮本先生の話題になったときのしぐさんの喜々とした表情こそが、彼女のピアノ人生において宮本先生が欠くことの出来ない大切な存在ということを物語っていました。

この出会いを機に、ジャンルを問わずに好きな曲を自由に弾く楽しさに目覚めたしぐさん。「耳コピ&アレンジ」にもますます磨きがかかり、更に活動の幅が広がっていったのです。

鳥取から日本中、そして世界へ発信

しぐさんが初めて公の場でピアノを演奏したのは中学3年生のころ、智頭町文化祭のライブだったそうです。

最初はやはり緊張したとのことですが、そのライブ出場を皮切りに、宮本先生のお力を借りながら、鳥取市街地のきなんせ広場で毎年開催される桜まつりのステージライブなどにも出演し続け、今では人前で弾くことにも慣れ、楽しみの方が上回ってきているといいます。

活動は鳥取県内にとどまりません。しぐさんは自身のピアノ演奏の動画をYouTubeにも投稿し続けており、その本数は300本目前。

チャンネル登録者数は1,200人を越え、日本全国、更には世界中にまで、彼女が生み出す「耳コピ&アレンジ」の演奏を心待ちにしているファンがいます。

なかでも、特に再生回数が多いのは『Seafoam Shanty~荒波ロデオ~【Splatoon2・新曲】/耳コピ&アレンジで弾いてみた』。

 

この動画は2019年4月2日時点で22万回も視聴され、3,200以上ものイイネを獲得しています。

耳コピ&アレンジを始めた当初は、曲の完成まで2日ほど要していたそうですが、今はそのスピードもあがり、平均5時間くらいで作業を終え、投稿の準備が整うそうです。

この『荒波ロデオ』も動画アップ当初、まだ誰もピアノで演奏していた人がいなかったそうで、それもあり動画視聴回数が伸び続けているのはでないかと教えてくれました。

そんなしぐさんですが、ピアノ演奏を撮影するときには何度も撮りなおすことも多々あるそうで、ときにはファンの方からのリクエストに応えるため、テイクが30にものぼるそうです。

一時は「早く辞めたい、ピアノなんて大嫌い」とまで強く思っていた彼女が、なぜ今、ここまでピアノに全身全霊をかけて打ち込めるのか、ストレートに聞かせて頂きました。

しぐさんにとってピアノとは?

「生きがいです」

はにかみの表情を浮かべながらも、その言葉に迷いはなく、即答でした。

「ピアノが無くなったら、本当にもう生きている意味あるのかな。やっぱり小さいころからしているから思い入れもあるし、今弾いているピアノを失くしたくない。ずっと今のピアノと友達でいたいな」

もしあの時、クラシックピアノに固執していたら。
もしあの時、「耳コピ&アレンジ」という自分の演奏スタイルにシフトしていなかったら。
もしあの時、尊敬する人々や恩師と出会っていなかったら。

きっと今のしぐさんの心から楽しんで弾いている演奏も、大好きなピアノと毎日活き活きとして向き合う現在もなく、きっと全く違う人生を歩んでいたことでしょう。

様々な悩みや選択、苦しい過去を経て、自身が一番好きで楽しい道をしっかり歩んでいる、そんなしぐさんはとても輝いていました。

最後に

インタビュー中、言葉や表現こそ異なっていたものの、「縛られたくない、自由にピアノを弾きたい」という強い想いが幾度となく感じられました。

有名な賞の受賞歴や知名度、世間的な評価ではない、純粋に好きなものを愛し、自分が「楽しい」と思うことを自由に表現する―――そんな気持ちを思い出させてくれました。

表現力豊かなしぐさんの想いや気持ちは「音」にも表れています。ぜひ、一度しぐさんのピアノ演奏を聴いてみて下さい。

彼女が奏でる活き活きとしたメロディーは、聴く人に元気を与えると共に、好きなものにまっすぐ打ち込む素晴らしさを今一度気づかせてくれます。

お知らせ

■直近のステージLiveイベント出演予定

「第30回ふるさと鳥取桜まつり」
場所:きなんせ広場&袋川桜土手周辺
日時:4月7日(日)14:30~(7曲演奏予定!)

【4/6日(土) 4/7日(日)】きなんせ広場・袋川桜土手周辺で「第30回ふるさと鳥取桜まつり」が開催されます!4/6日(土) 4/7日(日)にきなんせ広場&袋川桜土手周辺にて「第30回ふるさと鳥取桜まつり」が開催されます。 地元のアーティス...

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