
2025年4月から本格運行となった「鳥取うみなみサイクルトレイン」を活用して、“弥生グルメ”を巡る1日サイクリング旅に出かけてきました!
▼前回の鳥取うみなみサイクルトレインの記事はこちら

この日はJR湖山駅をスタート地点に、鳥取の大学生がサイクルトレインを利用して青谷・泊方面へ!

国道9号線沿いの海景色を楽しんだり、スパイスカレーや古代米コーヒーなどの弥生グルメを味わったり、さらに史跡公園や潮風の丘など、泊〜青谷のスポットを色々と巡ってきました!
今回はサイクルトレインならではの自由な旅の魅力を紹介していきます。
サイクルトレインについて

2025年4月5日から、JR西日本・山陰本線の鳥取駅~米子駅間で「鳥取うみなみサイクルトレイン」が本格運行を開始しました!
昨年は土休日に1日1往復のみの期間限定運行でしたが、今年からは土休日1日3往復へと拡大!(対象外:12月〜2月、多くのお客様が見込まれる日及び列車)
時間帯が増えたことで、気軽に利用しやすくなっています。

自転車は最大3〜5台まで積載可能で、仲間と一緒に楽しむサイクリングにもぴったり。
利用料金は一律300円(別途乗車券が必要)と手頃なので、気軽に活用できるのも魅力です!
※事前予約が必須で、当日の5時までに予約が完了していないとご乗車いただけませんのでご注意ください。
▶︎ご利用の詳細はこちらから

運行ダイヤ
下り(鳥取 → 米子) | 上り(米子 → 鳥取) |
5:17発 → 7:43着(3台) | 5:54発 → 8:34着(3台) |
8:05発 → 10:44着(5台) | 8:10発 → 11:08着(3台) |
16:21発 → 18:42着(3台) | 15:59発 → 18:32着(5台) |
当日のルート
JR湖山駅

今回は湖山駅からサイクルトレインを利用!

列車はのどかな鳥取東部の風景の中をゆっくり走り、自転車だけでは行きづらい距離も快適に移動ができます!
サイクルトレインを利用すれば、これまで候補にならなかったスポットにも気軽にサイクリングで訪れることができます!

車内には自転車専用のサイクルスペースがあり、持参したゴムベルトで自転車を手すりにしっかり固定。安心して自転車と一緒に旅ができます!
なお、利用にはJR西日本の「tabiwa by WESTER」からの事前予約チケットが必要です。詳細は以下からご確認ください。
JR泊駅

湖山駅から列車に揺られて西へ6駅。降りたJR泊駅は、比較的新しい駅舎が印象的な無人駅でした。
人通りも少なく静かで落ち着いた雰囲気で、どこか懐かしさを感じました。
ここから今回のサイクルトレインの旅がスタート!
目指すのは、自然豊かな景観と歴史文化が息づく青谷のまちです。

泊駅を出て南へ進むと、すぐに日本海が広がります。道沿いには泊漁港があり、漁船が並ぶのどかな港町の風景に出会えます。
潮風が心地よく、平坦で走りやすい道なのでサイクリングにもぴったりです!
潮風の丘とまり

泊駅から東へ進むと、「潮風の丘とまり」という大きな公園が見えてきます。

ここはグランドゴルフ発祥の地として知られており、公園内のあちこちに恐竜のオブジェが配置されています。

特にイグアノドンとティラノサウルスの実物大の像は迫力満点!
子どもから大人まで楽しむことができます。

潮風の丘とまりは高台に位置しているため、日本海を見下ろすことができます。
ここから一望できる、視界いっぱいに広がる雄大な景色は、一度見たら忘れられません!
鳥取うみなみロード

続いては潮風の丘とまりから自転車で東へと走っていきます。高台に位置するため、出発してすぐに目に飛び込んでくる日本海の大パノラマは絶景です!

泊〜青谷への道中では「鳥取うみなみロード」を走りながら、美しい日本海を眺められるサイクリングを楽しめます。
眼下に広がる海を眺めながら風を切って走る時間は、とても開放的でした。

鳥取の魅力を丸ごと味わえる人気ルート。沿線には「鳥取砂丘」や「水木しげるロード」といった観光スポットをはじめ、鳥取ならではの新鮮な海の幸や「牛骨ラーメン」などのご当地グルメも点在しています。
さらに、鳥取温泉・はわい温泉・皆生温泉など、歴史ある温泉地にもアクセスできる、観光とグルメを一度に楽しめる道です!

カフェ デルマー

うみなみロードを走り、国道9号線沿いにある「カフェデルマー」に到着!ここでモーニングをいただきます。
デルマーは宿泊やサーフィン・SUP体験も楽しめる「遊んで・食べて・泊まれる」スポットで、井手が浜海水浴場前の絶好ロケーションが魅力です!

ここでいただく弥生グルメは、「上寺朗エッグチーズサンドセット」!
青谷町でしか味わえない特別メニューで、ホットサンドには“かみじろう”の焼印入りです!
注文後に待っている間は店内には香ばしい匂いが広がります。熱々のサンドは食べ応え抜群!はみ出すほどの卵と、しっかり味付けされたお肉の相性が絶妙でした。

カフェデルマーは、「とっとり自転車旅デジタルスタンプラリー」の対象店舗にもなっています。
自転車で県内を巡りながらスタンプを集めると、抽選で豪華景品が当たるチャンスも!
詳しい内容や参加方法については、以下のリンクからチェックしてみてください↓

またデルマーは、サイクルカフェとしても登録されているお店です。
サイクリストにやさしい設備と雰囲気が整っており、サイクリング途中の立ち寄りスポットとしてぴったりです!
サイクルカフェとは?
バイクラック等が設置されており、サイクリストが快適に食事や休憩をとれるよう工夫された飲食店。
詳しくはこちらから

カフェデルマーからうみなみロードをさらに東へ進むと青谷に到着!開放感あふれる景色と潮風を感じながら走る道はとても気持ちが良かったです。
泊〜青谷までの道のりが、単なる移動ではなくて、旅そのものとして心に残るのもおすすめポイントです!
青谷かみじち史跡公園

青谷の弥生時代からの歴史が学べる「青谷かみじち史跡公園」へ到着しました。

展示室では、実際に弥生時代の服を着ることができる体験コーナーもありました。
青谷の弥生時代からの歴史を学んだり、体験コーナーで子どもが遊ぶこともでき、子どもから大人まで幅広く楽しめます!


見て学ぶだけでなく実際に触ったり着たり、勾玉を作ったりなど、体感しながら楽しく学べるのも魅力です。

展示はどれも本格的で、住居や道具の再現には思わず目を奪われました。
特に重要文化財が展示される「重要文化財棟」では貴重な資料をたくさん見ることができます。
館内を巡っていると、まるで弥生時代にタイムスリップしたかのような臨場感がありました。
スパイス食堂 杜家

お昼ご飯は、地元の古民家を改装した「スパイス食堂 杜家」へ。

お店の前では猫が2匹お出迎えしてくれて、なんとも和やかな雰囲気。
店長さんも気さくで話しやすく、古民家ならではの落ち着いた空間はとても居心地が良いです。

ここでいただける弥生グルメは「地産地消の旬菜カレヱ」です。
青谷産の古代米と、弥生の時代から人々に親しまれてきた地魚をインドカレーにアレンジした、古代米と弥生の青谷海幸カレヱです。

カレーはスパイスがしっかり効いていて、体の芯からぽかぽかと温まります。
この日の魚はスズキで、二種類のカレーに加え、副菜も盛りだくさんで食べ応え抜群で絶品!スパイスの辛味・酸味・甘味や食感を存分に楽しめました!
季節の野菜もふんだんに使われており、最後まで変化を感じながら美味しくいただけました。
青谷ようこそ館

食後は青谷駅前にある「青谷ようこそ館」へ!

ここでは、古代米を使ったせんべいや地元で採れた新鮮な野菜などが販売されており、青谷の魅力を存分に感じられます!

ここでいただいた弥生グルメは、古代米「弥生米」を使ったせんべいをはじめとするお菓子たちです!
どれも素材の良さを活かしたやさしい味わいで、古代米の新しい魅力を感じられるお菓子でした。
コーヒー&カレー 五島

青谷の人々の憩いの場「コーヒー&カレー 五島」に立ち寄り、食後の一杯のコーヒーをいただきました!

ここで味わえる弥生グルメは、青谷町で育てられた古代米を、鳥取市用瀬町の焙煎所「燕珈琲」さんが丁寧に焙煎した「古代米入り珈琲(カフェインレス)」。

さらに、青谷にゆかりのある「かみじろう」の焼印が入った可愛らしいクッキーもついているのも嬉しいポイントです!
コーヒーは香り豊かで甘さが口いっぱいに広がります。
後味がすっきりしていて飲みやすく、サイクリングの合間にぴったりのカフェインレスコーヒーでした!
青谷ようこそ広場

五島には、つばさベーカリーで作られた弥生グルメ「弥生稲作あんぱん」もあったので購入!
この日は晴れていたので、近くにある公園「青谷ようこそ広場」でいただきました。

弥生時代に稲作が盛んになったことにちなんで考案された一品で、生地にはくるみと白ごまが練り込まれ、十勝産のこしあんには十七穀がブレンドされています。
香ばしさと優しい甘みが広がり、より一層おいしく感じられました。
JR青谷駅

旅の締めくくりは青谷駅に到着!
ここから自転車を載せて、再びサイクルトレインに乗り込みます。
朝から青谷の街を巡り、弥生グルメや海辺の景色、史跡公園などをたっぷりと体験できた一日は大満足の内容でした!
「サイクルトレイン」のおすすめポイント

◇ 訪れにくいエリアも楽々移動
自転車と組み合わせることで、これまで訪れにくかった場所にも足を運べるように!車と比べて自由度が高いのも大きな魅力です。
◇ 土地の空気を肌で感じられる
自転車だからこそ、その土地の空気や景色をダイレクトに味わえるのも魅力!心地よい風や地域ごとの雰囲気を感じながら進む時間は、サイクルトレインならではの特別な体験です。
◇ 観光と運動を同時に楽しめる
体を動かしながら観光できるため、健康的で充実した時間を過ごせます。
◇ 自転車そのままで乗車OK
サイクルトレインは、自転車を分解することなくそのまま車内に持ち込み可能!ゴムベルトで固定するだけなので、手間もかからず安心です。
◇ 魅力をエリアごとに満喫
青谷や泊ではご当地グルメを楽しめるほか、季節ごとの花や自然景観も堪能できます。
まとめ

青谷・泊エリアならではの“弥生グルメ”を堪能できた今回のサイクルトレインの旅。
自転車と列車を組み合わせることで、普段なかなか訪れにくい青谷・泊エリアまで足を延ばすことができました!
国道9号線の海景色、カフェやカレーなどのグルメ、史跡公園や街歩きなど、移動そのものが旅の楽しみとなり、鳥取の新しい魅力を再発見できる特別な1日となりました。