みなさん、鳥取で、リモートワークや、複業(副業)を実施している会社ってご存知ですか?
働き方改革により、時差出勤、パラレルワークなどさまざまな働き方が生まれていますが、都市部だけではなく、鳥取でも実践している会社があります。
これから、鳥取で新しい働き方に取り組んでいる会社を取材してご紹介していきます。
今回は、鳥取県倉吉市に本社を構えるスイコー株式会社の増田社長にインタビューをさせていただきました。
事業内容についてお聞かせいただけますか?
オフィス機器の販売、パソコン教室と、コワーキングスペース(SUIKO WORK CAMP)の提供をしています。
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■会社概要
社名:スイコー株式会社
代表者:代表取締役社長 増田純吾(Jungo Masuda)
創業:昭和23年1月 設立:昭和47年8月30日
従業員数:22名(役員3名除く)
拠点:本店(倉吉市)、青山サテライトオフィス(東京都港区)、ゆっくりやさしくパソコン教室(倉吉市、鳥取市)
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コワーキングスペースの提供は最近だと思いますが、どういう経緯ではじめられたのでしょうか?
コワーキングスペースについては、2018年8月に開始しています。
2016年に鳥取県中部で地震があり、オフィスの移転をしなければならなくなり、今の建物に移転させることになりました。
ただ、今の建物はスペースが大きいので、自社だけで利用するのはもったいないと思い、利用用途を考えていました。
その頃、都市部ではコワーキングスペースが流行っていたので、地方でもそういった拠点があってもよいのではと思ったのと、オフィスに関する商材を取り扱い、働き方の提案、多様性を発信していくことで、本業にも繋がってくると感じて、コワーキングスペースを提供することにしました。
コワーキングスペースを始めてなにか変化はありましたか?
最初は、
そもそもコワーキングって何?
こんなことやって、意味があるの?
お客は増えるの?
という否定的な声もありました。
オープンするまでは、実際どうなるか不安ではありましたが、アンテナの高い人達との出会いが増えた気がします。
勉強会やセミナーで利用していただく機会もありますが、最近は、自治体の婚活イベントで利用していただいたりしています。
今までの会場と比較し、高級すぎず、チープすぎず、中間ぐらいでカジュアルに利用できる場として認識されてきているのではないでしょうか。
最近では、オンライン会議の会場として使わせてほしい、ウェビナーとして利用させてほしいという要望をいただいています。
結果として、県内外の様々な企業の方や、複業人材と繋がる事ができています。今回のインタビューも少し前に開催したイベントがきっかけですね。
また、コワーキングを始めるまでは新聞やテレビなどのメディアに取り上げられる事はなかったのですが、メディアに取り上げられる機会が増え、訪問先でのお客様との話のきっかけにもなり、肯定的な声が増えている感じはしますね。
リモートワークについての取り組みはいかがでしょうか?
リモートワークは、全社でOKにしたのは昨年6月からになります。
もともと、沖縄に住んでいる社員がいますが、3年前にパートナーの仕事の関係で沖縄に引っ越しをすることになって、オンラインで仕事をすることができそうな業務内容なので、そのまま仕事をしてもらうことになりました。ですので、昨年に突然切り替えたわけではなく徐々に広げていった感じです。
事務職のメンバーは話し合いを行って、週イチで在宅勤務にしたりしています。ただ、営業メンバーは、お客様の元に足を運んで、情報提供する形で仕事をしているので、在宅をOKにしても活用しにくい状況ではあります。
リモートワークについては、社内で2回アンケートをとりましたが、いずれも肯定的で、引き続きつづけていければと思っています。
複業(副業)の取り組みなどはいかがでしょうか?
昨年の8月に複業(副業)規定を作って解禁しました。
そもそもなぜ、解禁しようと思ったかというと、私自身がスイコーとは別で、「まととや」という弓道体験施設を2019年8月から開始しており、今まで観光関係や白壁土蔵群など、関わることがなかった方たちと繋がることができました。
「まととや」のきっかけでスイコーを知っていただく事があり、複業はお金を稼ぐだけではなく、人とのつながりや、自分の世界を広げるアップデートにいいと感じました。しかし、経営者だからできると思われるのもよくないので、社員にも同様にできる環境を作りたいと思いました。
社員も利用をはじめているので、徐々に増えていくと思います。
また、社外の方にも弊社の仕事に複業(副業)として関わっていただいていることから、新しい企業の紹介などもありました。
鳥取県内の他の企業の働き方についてどのように感じていらっしゃいますか?
建設業は、わりとリモートワークを取り入れようとしている感じがします。
男性社会の印象が強いことから、仕事がきついなどの印象もあり採用面が若干不利なので、働きやすさの環境を少しでもよくしたいという意識の強い経営者が多いように感じています。
建設業以外では、電力系の会社の営業職の方が在宅ワークをはじめたという話を最近聞きました。
外勤の社員はリモートワークが進んでいるのかもしれません。
複業についてはあまり話を聞いたことはないですね。
弊社内のリモートワークの事例や、複業の事例を元に情報発信していければと思っています。
何か、この記事を見た方にメッセージをお願いできますか?
地方では様々なリソースが足りていない事が多いので、企業との関わりは多いです。
鳥取の中では大きな規模の会社が少ないので、いろいろな会社が連携し合って仕事をしています。
リモートワークで仕事ができる環境もあり、県外にお住まいの方でも、鳥取に帰ってこなくても、リモートワークや複業(副業)で関わることはできます。
地元出身で、何か地域に関わりたい人は、応援してくださる方もとても多いので、何かアクションをおこしていただければと思っています。
大変先進的な取り組みをご紹介いただき、ありがとうございました!
今後機会がありましたら、社内でリモートワークをされている方、複業(副業)されている方や、複業で関わられている方などのお話も聞かせてください。
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これからも、鳥取県で新しい働き方や、仕事のしやすい職場作りに取り組んでいる企業を紹介していきます。
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リモートワークや、複業(副業)などを行っている企業があればご連絡ください。
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