鳥取駅の風紋広場に屋台を開いているカレー屋さん「せかいのまんなか」さんに行ってきました。
店名の通り世界中を旅した経験をお持ちの店長さんです。特にインドではラクダ市でラクダを購入、それに乗って旅を続けたという話も伺いました。
インドカレーをベースに完全オリジナルで作られるカレーを日替わりで提供。
だからこそ「毎日が一番おいしいと思うんです!」と話していました。現在はテント営業ですが、店舗を構えるために100万円貯金にチャレンジ中です。
達成したらお店をオープンされるそうです。ぜひ達成してほしいと思いました!
「世界のまんなか」のある場所
場所はここ↓
鳥取駅前風紋広場
現在は鳥取駅前風紋広場に、軽トラックとテントを利用した屋台形式で運営しています。
力強い筆致が世界の壮大さを感じさせる!
初見ではなにごとか、と思ってしまうインパクト抜群の手書き看板(?)が目印です。
力強い筆致が、世界の壮大さを感じさせてくれますね。
常連さんとにぎやかなに会話しながら作業を進める店長さん。テントには鮮やかな装飾がついていて、無国籍の趣がありますね。
こちらは、お客さんたちが手作りした小冊子やCDを販売されています。個性的なデザインが目を引きます。
ちなみに店長さん自身の小冊子もありました。冒頭の、インド旅行の紀行です。
サンプルを読ませていただくと、ラクダ市で4万円でらくだを購入したこと、(高いのか、安いのか…。中古車なら安いけど、中古車ほど融通が利かないことを考えると高いのだろうか…。よくわからなさが面白い)
そのらくだを1週間で調教したことなど、思わず笑ってしまうエピソードが続きました。
若干主張しすぎな椅子も待っている間の目を楽しませてくれます。
メインのカレーは毎日日替わり
伺った日のメニューです。テイクアウトのカップ入りカレーという変わり種もありました。
メニューは日替わりで、理由を伺うと、
「飽きてしまうから」
という返事に、なぜか納得。
取材した日のカレーはヤングコーンとエビのココナッツミルクカレーでした。
こちら、なかなか辛いです。スパイスの扱いがかなりお上手。
辛いものは辛く、香るべきものは薫り高く、性質を知っている人の作るカレーです。当然かなりおいしいです。
辛さの中にエビと思しき魚介のうま味と風味が満載。エビの殻と玉ねぎの皮で出汁をとり、頭や味噌まで余すことなくルーに使用しているのだそう。
具として入っているエビは煮込んであるのにしっとり柔らか。余熱で火を通しているからだそうです。
ターメリックライスの上にはフライドオニオン、乾燥ハーブのフェネグリーグ、インド風福神漬けのアチャール(茄子とレンコン)、オクラなどが添えられていて、刺激的な味から舌を休めてくれます。
素材の扱いも、味付けのセンスもかなりのものなので、きっとインドでたくさん修行なさったのでしょう、とおもいきや、
「カレーを作り出して1年くらい」というから驚きです。
「カレーの教科書」なる書籍1冊を参考に、全くの独学でレシピを考案されているというのですから、なかなかの天才肌ですね。
同席した常連さん曰く、「余計な知識が入っていないから逆にいい」。なるほど。頭でっかちではないということですね。
食後にいただいたスパイスビネガーです。
砂糖とローズマリーを加えて煮たてたお酢にリンゴを投入、余熱でとろシャキな食感に仕上げています。
お酢もローズマリーも年齢肌にいいですから、女性の方にはぜひおすすめです。
わくわく感でまた行きたくなるお店
「テーマパークのようなカレー屋さん」
という印象を受けました。次に行ったら誰に会えるかな、どんなものが食べられるかな、前よりおいしいかな、自分の好きなものがあるかな。
そんな、わくわく感が最大の特徴ともいえるお店です。
お店に出す以上、毎日のカレーは毎日が「今日が一番おいしい!」と自信をもって言えるのですが、
「何日か経って考えると、やっぱりランキングができてしまう」
とやや苦笑いの店長さんでした。
お店の最新の営業情報は店長さんのInstagramで更新されているので、行くときには事前にチェックしておきましょう。
→https://www.instagram.com/masaurabayashi/
この情報は2019年5月16日のものです。