2024年鳥取の新店舗まとめ

[鳥取砂丘ビジターセンター]砂丘観光のスタートはここ。砂丘が学べる体験施設|鳥取市

2018年にオープンした鳥取砂丘ビジターセンターを体験してきました。

こちらは鳥取砂丘馬の背入り口付近にある体験学習施設で、「鳥取砂丘とはそもそもなんなのか?」、「どうやってこの姿が作られたのか」がお子さんにもわかりやすく解説されています。

全体的に小道具の配置など具体性にこだわって作られている印象で、写真と文字だけでは伝わりづらい科学知識がすっと頭に入っていきます。

メインはドームスクリーンで四季の砂丘を鑑賞できる「すなくら」です。

地元鳥取県民もなかなか知らない歴史や不思議に触れると、砂丘観光がより楽しくなりますよ!

すなくら内部での写真、動画撮影は禁止されています!

目次

鳥取砂丘ビジターセンターのある場所

鳥取砂丘駐車場内、馬の背入り口付近にある建物の一部がビジターセンターになっています。

▼場所はここ
〒689-0105 鳥取県鳥取市福部町湯山2164−971

鳥取砂丘ビジターセンター・中の展示

メインの展示物は2階に設置されています。

入り口にあるパネルには、「砂丘は生きています。かつては日本中に多くの砂丘がありました。」といきなり地元民も知らなかった知識が展開。

この先の展示で分かってきますが、今の鳥取砂丘があるのは、多くの人達の努力があってこそだったのです。

最初に目に入るのが、タッチパネル式の砂丘クイズです。

入門編、一般編、など初めての方やリピーターの方それぞれが楽しめる展示です。

鳥取砂丘を含む山陰海岸国立公園全体の紹介展示です。

実際に産出される石が豊富に収集されているのが特徴的。

実物を見ると想像が膨らみます。

鳥取砂丘の成り立ち、植物、歴史

入り口付近のイントロダクションを通過したら、鳥取砂丘の歴史や現在について学べるコーナーが始まります。

ジオラマ風の展示で成り立ちを解説。

ミニチュアの中国山地といえます。

雰囲気も可愛らしく、自然の山や川がコンパクトにまとまってわかりやすいです。

鳥取大学によって行われた過去5回のボーリング調査の結果です。

堆積物は砂丘がどうやって形成されたかを知る重大な手がかりですが、場所ごとに実に多種多様な結果です。

そのため、この広大な鳥取砂丘が具体的にどのような過程を経て今の形になったのか、明確な答えはまだ出ていないのです。

余談ですが、私は学生時代に実際調査された鳥取大学の先生に当時の様子を伺ったことがあります。

5回めのボーリングの結果で、やっとこれまでの仮説が証明されるぞ! と思ったら全く予想外の堆積物が出てきた唖然となったのだそうです。

「でも、それだから研究は面白い」と教えていただいたことが印象的です。

砂地に咲く花々の展示。

過酷な環境を乗り越えて、鳥取砂丘には数多くの植物が生育しています。

熱や乾きに耐えて咲く小さな草花は可憐ながらなんともしたたか。

発掘調査などでわかっている過去の鳥取砂丘の歴史と今に至るまでの取り組みです。

砂丘そのものは掘り起こすことができませんが、周辺の出土物から判断して、かつては狩りをする人たちがいたのではと推測されています。

砂地で獲物を追って走るのはどれだけの困難があったでしょうか。

戦後、砂地を農地として開発しようとする政策が盛んになり日本全国で砂丘が姿を消していきました。

そんなか、天然記念物として残そうと尽力した人たちがいます。

さらに砂丘に惹かれて優れた作品を残した多くの文人達。

世代を超えて人の心を掴む、不思議な空間だということが実感できました。

半円状ドームシアター「すなくら」

半円状のドームスクリーン及び床に、カメラを複数台使って映像を投影したシアタールームです。20分起置きに7分間の動画が上映されます。

足元にも動画が投影されるため、臨場感は抜群です。

海の一部になったような、空の一部になったような、砂丘と一体になるようなダイナミズムをどうぞ体感してください。

上映の間の休憩時間には、動きを感知して砂丘の砂が動くインスタレーションを楽しめます。

また、最初にいいましたようにすなくら内部での写真、動画撮影は堅く禁じられています。

なにとぞご理解のうえでお楽しみください。

まとめ・知ることで楽しさがアップする体験学習

展示によって鳥取砂丘についての理解を深めることで、そのあとの観光がより一層楽しめると実感できる施設でした。

かつては縄文人が狩りをしていたり、戦時中は軍事演習のために使われたり、数万年という時間をかけて今の姿になるまでにあまりにも多くの歴史と謎を宿した鳥取砂丘。

鳥取県出身者でもなかなか知らない情報について、学びを深められる場所となっています。

営業時間 9:00~17:00
入館料 無料
定休日 年中無休
駐車場 なし
砂丘ビジターセンター前「鳥取砂丘駐車場」をご利用ください
1日 / 乗用車500円、二輪車200円、マイクロバス1,000円
電話番号 0857-22-0021
公式HP https://www.sakyu-vc.com/jp/

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

鳥取市出身のウェブライターおよび2児の母およびノンプロの小説家です。子育て歴10年のキャリアを通じて鳥取の子育てに役立つ情報を発信中。ブログ / note

目次