小学生のスマホ保有率も高まる中、LINE等によるいじめ、SNS疲れ、フェイクニュースに触れる機会が増えてきています。
たくさんの情報に溢れ、子育て世代の保護者の皆さまも不安が多いのではないでしょうか?
とはいえ、毎日の家事・育児・仕事を両立する生活の中で、時間を作るということは、エネルギーが必要になります。
「デジタルメディアリテラシーの夜明け」では、「デジタルメディアでのトラブル事例」「デジタルメディアリテラシーチェック」など、漫画を読みながら大人も子どもも楽しみながら知ることができます。
これを機会に、メディアの付き合い方を一緒に考えてみませんか?
実は大人もよく分かっていない!?メディアリテラシー
毎日なんとなく使っているけど、インターネットって情報が多すぎ!何が本当で、何を信じていいのか分からないし、調べることに疲れてきたかも…。
SNSを通して誰でも発信ができるようになったけど、大人がメディアリテラシーについて学ぶ機会って少ない気がしない?
たしかに!きちんと知る機会ってあまりないかも…
子どもたちが、安全にメディアと付き合えるようにするためにも、大人もメディアリテラシーを学ぶ必要がありそうね。
\家族でチャレンジ/
大人も惑わされるフェイクニュース
熊本地震のときに「原発で火事が起きた」とか、能登半島地震のときにも「偽の救助要請」とかの情報が拡散されていたね。
「大変だ、知らせてあげなくちゃ」という助けたい気持ちから拡散したことが、逆に救助にあたっている人の手を止めてしまう危険性もあるのよね。
こういう時こそ、焦って結論を急いでしまうから、自分も冷静に判断できるか自信がないよ……。
フェイクニュースって、一見すごくリアルなものもあるから、いつ騙されてもおかしくない。
大人も「ソウカナ」を合言葉に一度立ち止まるクセを身につけなきゃ!
「ソウカナ」を合言葉に一度立ち止まる
・「ソ」即断しない…まだ分からないよね?
・「ウ」鵜呑みにしない…報告かな?意見・印象かな?
・「カ」偏らない…ほかの見え方もないかな?
・「ナ」中だけ見ない…隠れているものはないかな?
\大切なお子さまを守る/
家族で考えるインターネットの付き合い方
フェイクニュースかな?と思ったら
子どもが危険に晒される前に
トラブル事例〜ノリや勢いで撮影して大炎上〜
落ち着いて考えれば、やっていいことかどうか判断がつく年齢になっても、そのときのノリや勢いで撮影し、公開してしまうケースが後を絶ちません。
投稿することはもちろんのこと、不適切な投稿を探し拡散することもいけません。
メディアリテラシーとは窓を広げてみること
メディアリテラシーとは、上の窓や下の窓、右や左の窓から見える別々の小さな景色を広げて見るということです。
関心のない情報が外から全く入ってこない状態になってしまうと、受け取る側が、その切り取られたフレームの中が全てだと思いこみ、他の情報が見えなくなってしまうことがあります。
「いいね」と思った人だけでなく、あえて自分と意見が合わない、ちょっと違うかなと思った人を見ることで、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と頭で考え、視野を広げてみるメディアリテラシーの習慣が身につきます。
SNSで好きな投稿ばかり見て「いいね」したり、検索していると似たような投稿やユーザーがオススメされるから、それ以外の情報を見ることが減っているかも!
ぼくも、スポーツやアニメの話題は流れてくるけど、政治とか全然入ってこないや。
苦手意識のある発信を、あえてフォローすることで情報の偏りが防げるのね。これなら、すぐにできそう!
デマや不適切な投稿を流す人は、完全には消えません。しかし、メディアリテラシーを学ぶ人が増えると、それを信じたり拡散する人は減っていくはずです。
まずは、大人も子どもも「ソウカナ」を合言葉に一度立ち止まることが大切です。
参考:政治1年生のためのメディアリテラシー