約1,500本ものみつばつつじがちょうど見ごろを迎えようとしている、用瀬町の愛宕山(あたごさん)に登ってきました。
ハイキング気分で、眺めの良い景色やお花見を楽しむことができるので、登山初心者さんや体力に自信がない方にもオススメです。
この記事では、愛宕山山頂までのコースと共に、現在(4月15日時点)のみつばつつじの開花状況ついてご紹介します。
愛宕山(あたごさん)とは?
愛宕山は標高76mの小さな山で、愛宕山公園として整備されています。
約3,500平方メートルの園内には、1,500本ほどのみつばつつじが郡生し、4月上旬から5月上旬にかけて山全体を濃いピンク色に染めます。
また、毎年3月下旬から5月上旬にかけて、地元住民の方によってぼんぼりの柱が整備され、夜は優しい灯りに包まれます。
日中も夜もお花見を楽しむことができる、まさに今が見ごろの山です。
みつばつつじと眺めの良い景色が楽しめる!山頂までのコース紹介
愛宕山への登り口は複数ありますが、今回はみつばつつじに囲まれた道を登っていく「愛宕山公園」入口から出発します。
初めて訪れる方は少し遠回りですが、用瀬駅から鳥取駅方面へ線路に沿うように進めば徒歩5分ほどで入口に到着します。
車で訪れた方は、用瀬町総合支所に駐車することができるので、そちらを利用して下さい。こちらからも徒歩5分ほどでこの公園入口に着きます。
では、さっそく登っていきましょう!
公園前に設置されている案内板をもとに、ポイントとなる3つの見どころ(稲荷大明神、愛宕地蔵、東屋)を経由しながら、山頂の焼火神社を目指していきます。
①入口(スタート)~稲荷大明神
足場が良い細い道を、「茶揉み唄の碑」方面へと進んでいきます。
入口にある白い案内板によると、ぼんぼりの点灯時間は18時~22時までのようです。夜にお花見に来られる方は、消灯してしまうと真っ暗になってしまうので、余裕を持って下山したほうが良さそうですね。
ぼんぼりを追うように緩やかな坂を登っていくと、ほどなくして赤い鳥居と茶摘み唄の碑が見えてきます。
この石碑を通り過ぎ、鳥居をくぐると、一気に山らしい道に変わります。
もっと公園らしい道をイメージしていましたが、雨が降った後ということもあり、足場が悪く、大きな石がゴロゴロとあり、思いのほか勾配の急な坂道が続きます。
そのまま道なりに登っていくと、再び赤い鳥居が見えてきて、最初の目的地である「稲荷大明神(愛宕さん下山稲荷社)」に到着です。
登山の無事を祈願して、次の目的地である愛宕地蔵を目指します。
②稲荷大明神~愛宕地蔵
稲荷大明神を過ぎると、濃いピンク色がとても鮮やかなみつばつつじがちらほらと見え始めます。
山頂への期待がどんどん高まっていくなか、愛宕地蔵へと続く分岐が出てきます。
経由せずとも行けるのですが、第2の目的地に設定していることもあり、せっかくなので行ってみました。
特に道が悪いということもなく、すぐに第2の目的地「愛宕地蔵」に到着します。
こもり堂の前から町方面を見てみると、みつばつつじと共に用瀬の街並みが見え、大変眺めがよく、こちらの道を選んで良かったと嬉しい気持ちになってきます。
この先にショートカットで東屋・頂上へと続く道もあったのですが、少しでも多くのみつばつつじを楽しみたいと思い、先ほどの分岐点までもどり、遠回りで次の目的地を目指します。
③愛宕地蔵~東屋
愛宕地蔵の看板を通り過ぎて登っていくと、より一層みつばつつじが咲き誇っていました。
町を眺めてみると、先ほどよりも更に多くのみつばつつじに彩られた町並みを楽しめます。
少しきつい坂道や、細い道、足場が悪いところもありますが、みつばつつじのトンネルのような道が続き、あっという間に第3の目的地「東屋」に到着です。
屋根があるので日差しが強い日でも、休憩しながらゆっくりと座って町全体を眺めることができます。
愛宕地蔵地点と同様に、東屋の奥にも頂上へのショートカットの道がありますが、先ほどと同じく分岐点まで戻り、ラストスパートです。
④東屋~焼火神社(ゴール)
山頂までの最後の道のりは、これまでに比べて傾斜もきつくなり、足場も少し悪くなったように感じられます。
みつばつつじも東屋地点と比べるとあまりありませんが、登っていくとすぐにゴール地点・「焼火神社」に到着します。
こちらの「愛宕さん 焼火神社」は、昭和10年に島根県隠岐島の焼火神社から分霊を歓請し祀られたそうです。
この地点が愛宕山の山頂となりますが、周囲を木々に覆われているため、残念ながら町並みを見渡すことはできません。
焼火神社をお参りし、下山しましょう。
下山ルート
下山ルートは大きく分けて2つあります。
もと来た道を引き返すコース(最短距離)と、焼火神社の鳥居の脇にある「愛宕さん尾根道経由農免道路方面」のコースです。
体力や時間に余裕がある方は、ぜひ後者のコースを行ってみて下さい。農免道路に出るまでの間には、更に登り甲斐のある山道や、用瀬の町並み展望台などを楽しめます。
展望台からの眺めも大変良くて、清々しくオススメです。
展望台を過ぎ、道に沿って下っていくと、農免道路沿いにある「愛宕山方面登り口」に出られます。
農免道路を下りていき、用瀬町総合支所や用瀬駅に戻ってもいいですし、すぐ前にある「お城山尾根道登山道登り口」から標高325mの景石城跡を目指すこともできます。
景石城跡までは30分ほどで行けるので、体調に無理が無ければぜひ行ってみて下さい。
おわりに
お花見も、眺めの良い景色も、山登りも、ハイキング気分で楽しめる愛宕山はいかがだったでしょうか?
用瀬町総合支所の方にお話を伺うと、見ごろはまだまだこれからで、4月下旬からGW辺りが一番きれいに咲くのではないかと教えていただきました。
山頂までのコースがもっとみつばつつじでいっぱいになるようです。お花見も兼ねて、ぜひ愛宕山に登ってみてください。
※本記事の情報は2019年4月15日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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