東京からUターンした女性店長さんが一人で営む、今年4月に鳥取市浜村にオープンした焼き菓子専門店です。
素朴なオブジェが並ぶ店内は、入ったとたん香ばしい匂いがあふれます。
アレルギーのお子さんでも食べられるような自然なお菓子を目指して、現在奮闘中のお店です。
焼き菓子店はこぶねの場所
場所はここ↓
鳥取県鳥取市気高町勝見676
9号線を倉吉方面にまっすぐ進んで、浜村信号交差点のT字路を左に入って道なりに進みます。
突き当たりが浜村駅です。
右に向かい、郵便局の向かいにお店があります。
店内には箱舟と動物たちのかわいいオブジェが陳列
古い店舗をリノベーションして作られたような、温かみのある店頭です。天気のいい日は陽が差し込んで、とても気持ちいいです。
今まさに準備中のクリスマスツリー。オーナメントはクッキーです。ヨーロッパの田舎を連想します。
箱舟と動物たちのかわいいオブジェも陳列されています。
「はこぶね」の店名は、「ノアの箱舟」からとられたのだそう。船に集まる動物たちのように、お客さんが集まってくるお店を目指してとのことだそうです。
品数豊富でユニークな組み合わせが多数
人気があるのは、ショーケースに並んでいるマフィン。
品数豊富で、しかもユニークな組み合わせもあります。「コーヒーとマスカルポーネマフィン」のコーヒー豆には、鳥取市内で人気の「TOTTORI COFFEE ROASTER」さんのものを使用しているのだそう。
タルトは2種類ありました。ごろごろのナッツとサツマイモでボリューミーですね。
チョコを使ったクッキーもあれば、
ダイエットにもおすすめ全粒粉クッキーもあります。
他にもメイプル、ナッツ、レモン、味も形も実にさまざまです。ポップには詳しい説明も書いてあり、選びながらついつい味を想像して楽しくなります。
おつかいものに便利な詰め合わせも、オーダー可能です。
焼き菓子店はこぶねで買ったお菓子
いろいろある中で、迷った末買ったのが、左の「コーヒーとマスカルポーネ」、
それから右の「カラメルバナナとくるみ」のマフィンです。
とにかく体験してほしいのが、袋を開けたとたんにふわっと広がる香ばしく甘い匂い。この香りだけでもお茶が飲めそう。
でも、マフィンそのものは決してしつこい甘さではありません。かといって薄くもない。体に寄り添ってくるような優しい甘さです。
「コーヒー」の方はチーズとの組み合わせ?と不思議な感じがしますが、ティラミスをイメージされたものです。生地がふかふかに柔らかく、そこにざっくりしたクッキーの欠片がトッピングされて、コーヒー豆のコクのある香りと、チーズのかすかな酸味のバランスが秀逸。
「バナナ」はカラメルソテーにしてから生地に練りこまれたのでしょうか。こちらはこってりと、でも後を引かないお子さんにおすすめのお味です。
店長さんのお話「お菓子作りのこだわりは既存製品を使わないこと」
店長さんは鹿野町のご出身。高校卒業後鳥取市内の店舗でお菓子作りを学ばれた後、勇躍し、東京で働きながらお菓子の勉強をなさったそうです。
東京のお店で5年働いた後、やはり鳥取のよさに心惹かれて帰郷、4月にはこぶねをオープンなさいました。
お菓子作りでこだわっていることは、既製品の素材はなるべく使わないこと。栗を使うときなら生栗から自分で茹でたり、生姜を使いたいときはやはり生を絞ってお菓子に取り入れます。そのほうが風味もいいし、何より体にいいからだとか。
今はまだ少量ですが、いずれ小麦粉も自然栽培のものを使い、砂糖もキビ糖のような精製されていないものを使っていきたいのだそうです。
特に小麦粉は、小麦粉自体がアレルギーを起こすのではなく、小麦を栽培する過程で付着した農薬などが原因でアレルギーを発症するケースもあるとのこと。だからこそ、農薬を使わないオーガニックな小麦粉なら、アレルギーにも対応できるかもしれないのです。
将来的にはカフェスペース設置も目指している店長さん。現在は試行錯誤のさ中とのことでした。
疲れて甘いものが食べたいときに行きたくなるお店
「町の小さなお菓子屋さん」
というイメージがぴったりの、小さな通りに面した親しみのわくお店です。
家に帰ってからもそうですが、店内のお菓子を焼く甘く香ばしい香りには、普段甘いものを食べない自分でもうっとりです。
自然に逆らわない、体が求めているものを使っているからこそ、おいしく感じるのだと思います。
疲れたなあ、何か甘いものがないかな、というときに思い出したいお店です。
焼き菓子店はこぶねの基本情報
この情報は2018年11月27日のものです。
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