今回ご紹介するのは、鳥取市在住の陶芸作家「陶工房根-ne.」と「玄瑞窯」。
鳥取の作陶家をもっと知ってほしい。
もっと気軽に立ち寄ってほしい。
そんな思いで今回の記事を書かせていただきます。
「陶工房根-ne.」と「玄瑞窯」
「陶工房根-ne.」は倉吉市の『国造焼』で修業し、今年で開窯10周年になります。
現在は6歳と1歳のお子様の母でもあり、今年7月に作陶に復帰しました。
お母さん目線と可愛らしい作品が印象的な作家様です。
「玄瑞窯」は、『因幡国府焼』で修業し開窯。
「玄瑞窯」は、2017年スターバックスの『JIMOTO made series』に起用されました。
鳥取砂丘の砂浜と日本海をイメージして作られたマグカップです。
鳥取市のイオンなどで、見かけた事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
※詳しい製品情報、購入先はスターバックス公式サイトをご覧ください。
もともと個々で作家として活動した後、夫婦となったお二人。
以前は工房も別々でしたが、今年の6月より共同の工房をリニューアルオープンされました。
陶芸教室も開催中
工房ではお二人の作品を購入したり、陶芸教室に通うことも可能です。
〒680-0921 鳥取県鳥取市古海64-1
陶芸教室の詳しい情報はコチラ。
教室の案内は「根-ne.」になっていますが、玄瑞窯も同じ工房内にあるのでお二人が共同で教えておられます。
工房内の雰囲気
電動ろくろが沢山並んでいました。
手品のように、土が器の形になっていきます。
まるで、土が生きているかのよう・・・。
子どものころ遊んだ泥水を思い出させるような液体は『釉薬(ゆうやく)』と言うそうです。
素焼きした器にかけて、もう一度焼くと色が出るとの事。
不思議ですね!!
釉薬をかけた器を乾燥している所です。
白かったり、灰色だったり・・・。
これを焼くと青や、黄色になったりするだなんて想像がつきません。
器を焼く窯です。
無造作に置かれたマグカップは、B品。
たくさん作った中から選ばれて商品となるんですね。
焼く順番を待っている器が所せましと並んでいました。
こんな所に、ほっこり。
可愛い人形は乾燥中。
平気そうな顔して座っていますが、180度近くあるようです。
灼熱地獄、拷問です。
工房全体の雰囲気はこんな感じ。
工房内は広々していて、光りもたっぷり入り明るい雰囲気でした。
お二人の作品を購入することも可能
工房の2階が、ギャラリースペースになっています。
まずは、根-ne.の作品をご紹介します。
可愛いフクロウの器は、シチューを入れたくなるぽってりした形がステキ♪
お食い初め用の食器セットは人気商品の一つ。
大きくなっても使える物を。
プラスチックにはない、暖かみのある器。
「男の子用はないんですか?」というリクエストにお応えして、現在制作中だそうですよ!
他にはない、目を引くデザインが印象的でした。
女性らしい丸みのある形は、手に馴染み持ちやすいです。
「手に取った人が、少しでも笑顔になってくれたら」という願いを込めて作った新シリーズ。
目が合うと、クスっとなるような小人たちに癒されます。
続いて玄瑞窯の作品をご紹介します。
先ほどご紹介した、スターバックスのマグカップにも使用されている青い釉薬がイメージカラーとなっている玄瑞窯。
釉薬の研究を得意とされていて、「釉薬は化け学(ばけがく)です」とお話する姿は少年のようでした。
イメージカラーの青以外の作品も多く並んでいました。
作品展や個展ではどうしても、青の商品が多くなりがち。
工房に直接行けば、いつもと違った玄瑞窯の作品も購入可能です!
高級感溢れる器は、純金使用!
白と青、さりげないゴールドがステキでした。
「ギャラリーとしては、まだ未完成でお恥ずかしい状態なんです。」
とおっしゃるお二人でしたが、普段見れない作品が見れたり、ところせましと並んだ器を見るのはワクワクする時間でした。
自分のお気に入りの器を見つけ出す、宝探しのような空間。
完璧すぎない、人の温かさを感じれる場所がまた人を引きつけるように感じました。
おわりに
鳥取市の陶芸作家のお二人のご紹介はいかがだったでしょうか?
大量生産の食器類が、手軽に買える世の中。
手作りにしかない、温かさや使いやすさ。
器を育てていく楽しみも良いものです。たかおの自宅にも、コツコツと集めた県内作家の作品の器があります。
少し欠けてしまったりしても、簡単には捨てれない何故か使い続けたい器。
モノを大切にする素晴らしさ、作り手の思いの詰まった器の暖かみを子供たちに伝えてみませんか?
陶工房根-ne. Instagram
玄瑞窯 Facebook