就職希望者の就職率100%を誇る「鳥取県立歯科衛生専門学校」が鳥取市にあるのをご存知ですか?
歯科衛生士は、歯や口腔環境のケアを通じて人々の健康をサポートするスペシャリストです。
歯科衛生士の学校ってどんな学校なの?
就職率100%って本当なの?
結婚や出産などでライフスタイルが変わっても、復職・転職しやすいの?
真相を確かめるべく学校に潜入し、実習を見学、学生と先生の声を聞いてきました!!
就職希望者の就職率100%!(過去の年間実績)
歯科衛生士は、時代の変化に影響されにくく将来性の高い職業です。
「鳥取県立歯科衛生専門学校」には、これまでの実績と鳥取県歯科医師会の連携により、たくさんの求人情報が集まり、就職率100%を達成しています。
また、学生一人ひとりの個性と学んだ技術を活かせる職場への就職が決まるよう、サポート体制を整えています。
鳥取県内の歯科医療の現場では、「鳥取県立歯科衛生専門学校」の卒業生が多数活躍しているため、歯科医院ごとの特徴や仕事内容だけでなく、実際に働いている人の声も届きやすい環境です。
カリキュラムの特徴
21世紀の日本社会はこれまでに経験したことのない高齢化を迎え、歯科医療に対するニーズも高度化・多様化してきています。
社会のニーズに対応できる、感性豊かな心優しい歯科衛生士育成のために、幅広い科目で教育の充実を図ります。
有病者・障がい者・高齢者歯科学
有病者の歯科治療は、治療時、投薬、感染予防において注意すべき事項が多くあります。
また近年、高齢者や要介護者に対するやさしい歯科医療サービスが求められています。
そのため、あらゆる患者さんに対応できるよう、疾患や体の状態に応じた対応の仕方を学びます。
行動科学
人間の行動を科学的にとらえ、歯科医療における行動科学の意義や、患者さんと医療従事者とのコミュニケーションなどについて学びます。
内容としては、患者中心の歯科医療を実践するための態度、技術、知識を修得します。
特にプラークコントロール指導や、歯科治療を怖がられる患者さんへのアプローチ方法などを教育します。
手話
聴覚・言語機能に障がいを有する人の歯科診療の際、スムーズなコミュニケーションをとるためには、臨床現場で役に立つ手話教育が必要です。
実際に実技・応用に重点を置いた効果的な手話教育を行います。
介護技術学
有病者、障がい者・高齢者など、さまざまな患者さんに対応できるよう介護技術学も修得します。
カリキュラム一覧
◼︎人文科学・社会科学 ◼︎自然科学 ◼︎外国語
◼︎解剖学 ◼︎病理学 ◼︎薬理学 ◼︎衛生学・公衆衛生学 ◼︎衛生行政・社会福祉 ◼︎生理学 ◼︎微生物学 ◼︎口腔衛生学
◼︎歯科衛生士概論・歯科医療倫理学 ◼︎歯科臨床概論 ◼︎歯科補綴学 ◼︎歯科保存学 ◼︎小児歯科学 ◼︎有病者歯科・障がい者・高齢者歯科学 ◼︎歯科口腔放射線学 ◼︎歯科予防処置 ◼︎歯科保健指導 ◼︎口腔外科学 ◼︎歯科矯正学 ◼︎栄養指導学 ◼︎歯科診療補助 ◼︎臨地・臨床実習
◼︎行動科学 ◼︎コンピュータ学 ◼︎体育 ◼︎隣接医学 ◼︎手話
鳥取県立歯科衛生専門学校のキャンパスライフ
「鳥取県立歯科衛生専門学校」は、JR鳥取駅から徒歩12分ほどの鳥取市吉方温泉にあります。
もしかすると「よく通る道に、専門学校があったなんて知らなかった」という方がいらっしゃるかもしれません。
これより先は、なかなか見学する機会のない学校内と、学生たちの日常をお届けします!
では、早速見ていきましょう♪
相互実習
相互実習等を学ぶ実習室には、現場を意識した設備と機器が備え付けられています。
8台ある歯科ユニットは、すべて異なるデザインを用意し、さまざまな機器で演習を積み、臨床実習や就職の際に戸惑わないよう配慮がなされています。
クラスメイト同士で口の中のチェックを行う相互実習では、実践的な感覚と技術を修得します。
これらは、器具の使用法だけでなく、円滑なコミュニケーションのとり方を学ぶ大切な授業です。
また、器具の準備や消毒、滅菌、歯科医師のサポートも歯科衛生士の仕事です。
現場経験のある先生に指導してもらえるので、基礎はもちろん実践力も養えます。
写真の歯の模型は、入学時に学生がそれぞれ自分専用に購入したもので、歯石除去のやり方や、義歯、詰め物の型取り、噛み合わせのチェックなどに使用します。
テキストで教わったことを模型上で行い、基本を確認します。
課外授業(全学年交流会)
研修旅行(1年)
1年次の研修旅行では、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行き、クラスメイトと親睦を深めます。
宣誓式(2年)
宣誓式は、歯科衛生士を志す者として歯科衛生士への責任と誇りを自覚し、目標に向かって学び続けることを全員で誓います。
決意新たに2年生は総合病院、歯科医院で実習を重ねます。
保育所・幼稚園実習(3年)
3年次の6月に、鳥取市内の保育所・幼稚園に訪問し、子ども達に歯の大切さを伝えます。
また、高齢者施設でもブラッシング指導や口腔リハビリなどを通して、患者さんとの接し方を学びます。
これらの実習は、授業で学んだ知識や応用力にくわえ、現場の雰囲気や流れを身につける貴重な体験になります。
卒業してからも安心!3つのサポート
転職・再就職…いつでも相談OK!
在学中だけでなく、卒業後の転職・再就職をサポートします。
・結婚や出産などを機に現場を離れた
・県外に就職したけど鳥取に帰って来た
・自分の強みを活かしてスキルアップしたい
上記のような新たなスタートの相談はもちろん、仕事に対する不安や悩み事の相談も受け付けています。
「こんなことで…」と、ひとりで悩まなくて大丈夫!
国家試験の受験サポート
万が一在学中に資格取得できなかった場合でも、次年度の受験申請を学校が窓口となり、卒業生をサポートします。
また、卒業後も国試対策講義に参加可能で、教員が一丸となり、次の国家資格取得を目指します。
過去問を繰り返し解くなどして、学校で学んだ知識と技術を定着させれば、合格できる試験です。
医療現場の情報交換ができる
卒業後もクラスメイトが集まりやすく、職場や求人情報を交換しやすい環境です。これは、県内出身の学生が集まる学校ならではの強みと言えるでしょう。
地域に根ざした学校だからこそ、在学中も卒業してからもずっと仲間とつながっていられるのです。
現場のリアルな情報を交換したり、同級生に相談することもありますよ!
学生インタビュー
「鳥取県立歯科衛生専門学校」の3年生にお話をうかがいました。
ー進学を決めた時期を教えてください。
長谷坂さん:歯科衛生士を意識したのは、中学3年生くらいの時です。県外の学校と悩み、この学校に決めたのは、高校2年生から3年生になる頃だったと思います。
内藤さん:歯科衛生士になりたいと思ったのは、早い方だったかもしれませんが、学校を決めたのは高校3年生で結構ギリギリでした。
鉄山さん:歯科技工士になるために、大学進学を視野に入れた時期があったので、最終的に進路を決めたのは高校2年生です。
ー学生生活で印象に残っていることはありますか?
長谷坂さん:入学前は、歯のことだけを勉強すると思っていましたが、実際は薬や病気についても学ぶ機会があります。例えば、患者さんが服用している薬や病気によって、治療で使える麻酔や薬が変わるとか、はじめて知ることも多いです。
さらに、口腔トラブルは、全身の健康や生活の質に大きく影響すると言われています。「食べること」「味わうこと」を楽しむために、自分も日頃から丁寧なクリーニングを心がけるようになりました。
鉄山さん:感染症の影響で相互実習をあまりできないまま、臨床実習に行くと聞いた時はすこし戸惑いましたね。でも、周りを見てみたら、みんな同じように不安を抱えていて「そっか。はじめてなのは自分だけじゃないんだ」と気づき、ホッとしたのを覚えています。
あとは……。カフェのアルバイト経験が臨床実習で役に立った時はうれしかったです。接客の基本、あいさつや気配り、コミュニケーションのとり方は、就職後も活かせると思います。
9割近くの子がアルバイトと学業を両立していて、そういう面でも共感し合える仲間がいるのは心強いですね。
ーこれまでに不安を感じたことあれば教えてください。
内藤さん:実は私、そんなに不安を感じたことがないんです。歯科衛生士という職業は、国家資格も取得できるし、選んで間違いない。だからこれからも、自分を信じてしっかり進めば、大丈夫だと思っています。
まずは、国家試験の合格!そのつぎに、歯科医院が苦手だった私を、やさしく励ましてくれた歯科衛生士さんのようになるのが目標です。この道を選ぶきっかけになった、歯科医院での出会いに感謝しています。
長谷坂さん:この道に進んでよかったのかなとか、失敗したと思う日が来るのかなって悩んだ時期があったけど、全然そんなことはなかったです。
鉄山さん:勉強についていけるかなって不安もあったし、むずかしい授業もありました。でも、歯の状態や治療方法、治っていく仕組みを知るたびに、全く知識のなかった分野がだんだん分かるようになりました。
内藤さん:専門学校だから、スタートラインはみんな同じです。就職先もたくさんあるので、もっと色んな人に歯科衛生士の魅力を知ってもらいたいです。
海を眺めたり、音楽を聴いたり。何も考えない時間を大切にしているそうです!
長谷坂さん、内藤さん、鉄山さん、素敵なお話をありがとうございました♪
先生紹介
現在は学生に教える立場の井伊先生と西垣先生も、「鳥取県立歯科衛生専門学校」の卒業生です。
ー社会に出てから「学校でもっと学んでおけばよかった!」と感じたことはありますか?
西垣先生:卒業後、一般歯科で働きはじめた時に、基本的なクリーニングの仕方の重要性を痛感しました。だから、自分がもっとこうしていればよかったと思う「ただ実技・実習をするのではなく、気持ちを込めて練習すること」を、学生に伝えるよう意識しています。
井伊先生:在学中は目の前の目標である、国家試験合格にばかりに意識が向いていたと感じています。あと1歩、もうちょっと先を考えて、一つひとつを深く学んでおけばよかったですね。
ー豊富な求人の中からどのように就職先を選ぶのでしょう?
西垣先生:求人票に「定期的なクリーニングに重きをおいています」とか「小児歯科に特化してます」などの記載があります。それを見ながら選ぶ学生も多いですよ。
ただ、在学中に自分の得意不得意を見つけるのって意外とむずかしいんです。だから、勤めながら技術を磨き、やりたい方向性を見つけてから転職するのもいいと思います。
ー転職・再就職しやすいって本当なんですね!
西垣先生:はい。しやすいと思います。私も出産・育児を経て転職しましたが、勤め先に困ることはなかったです。以前の職場も復職もしやすい環境ではありましたが、子どもと過ごす時間を優先しやすい今の仕事を選びました。
鳥取県内だと、同級生で歯科医院の情報交換をできるのもメリットのひとつで、実際、友達同士で「うちの歯科医院においでよ」と誘われて転職した子もいます!出産・育児で現場を離れても相談できる人がいる、リアルな現状を知れるのは心強いです。
井伊先生:やりたいことが決まらないから、大学に行きながら考えるのもいいですけど、ひとつのことを極めて資格を取ってから考えるのもありだと思います。
あっ。ここだけの話、大学に進学した知人から「就職・転職に困らないっていいよね」と言われたこともあるんですよ。
歯科衛生士は、不規則な勤務が少なく、仕事とプライベートを両立できる職業なんですね!
もっと早く知りたかった!!
学費・支援制度
学費のご案内
授業料等の減免
入学選抜手数料、授業料及び入学料の納付が困難と認められると、その全部又は一部が減免される場合があります。
<一例>
・災害
・保護者の疾病
・家計が困窮 など
※申請には、上記等の理由を証明する書類が必要です。
貸与奨学金(返済必要)
日本学生支援機構(JASSO)は、国の直轄組織として、信頼性の高い奨学金事業の運営団体です。
国内の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)および大学院で学ぶ人を対象とした奨学金には、利子の付かない第一種奨学金と、利子の付く第二種奨学金があります。
詳しくは『日本学生支援機構(JASSO)貸与奨学金について』をご確認ください。
高等教育の修学支援新制度(授業料等減免と給付奨学金)
世帯収入の基準を満たしていれば、成績だけで判断せず、しっかりとした「学ぶ意欲」があれば支援を受けることができます。
また、給付奨学金の対象となれば、大学・専門学校等の授業料・入学金も免除又は減額されます。
進学資金シミュレーターで基準に該当するかどうか、おおよその確認ができますので、ご活用ください。
\奨学金制度の対象か調べる/
併せて『日本学生支援機構(JASSO)給付奨学金について』もご確認ください。
歯科衛生士就学資金給付制度
「鳥取県歯科医師会」と「鳥取県西部歯科医師会」は、下記の応募資格すべてに該当する方に対し、就学支援を行っています。
鳥取県歯科医師会 | 月額20,000円 |
鳥取県西部歯科医師会 | 月額10,000円 |
※月額合計30,000円を給付します。
※他の奨学金制度への併願も給付対象となります。
◼︎鳥取県歯科医師会 事務局
TEL:0857-23-2621
◼︎鳥取県西部歯科医師会
TEL:0859-33-3864
歯科衛生士に向いている人
歯科衛生士は、特に人と接することが好きな方に向いています。
患者さんの役に立てた時のよろこび、経験を積むごとに自分の成長を感じられる職業です。
仕事内容
歯科衛生士は、歯や口腔環境のケアを通じて、人々の健康をサポートする国家資格の専門職です。
仕事内容を大きくわけると【歯科予防処置・歯科保健指導・歯科診療補助】があります。
これらの3大業務は、それぞれに専門性の高い知識・技術を必要とします。
歯科医院に就職する人が多いですが、行政、介護・福祉施設、企業なども選択できます。
歯科衛生士の魅力
・合格率が高く一生使える国家資格
・個々の強みが活かせる豊富な求人
・転職、仕事復帰しやすい
・不規則な勤務が少なく働きやすい
・数多くの選択肢の中から勤務先を選べる