鳥取砂丘から、わずか約1.3kmという距離にある「多鯰ヶ池(たねがいけ)」をご存知でしょうか?
砂丘のオアシスとも呼ばれる緑に囲まれた池畔には、300年以上前から建つ歴史ある「多鯰ヶ池弁天宮」や、伝説と共に金運UPのパワスポとして知られている「お種の社」などがあります。
鳥取砂丘の存在が大きすぎて見落とされてしまいやすい穴場スポット「多鯰ヶ池」の魅力についてご紹介します。
多鯰ヶ池へのアクセス
県道265号線を鳥取市街から砂丘方面へと向かっていくと、砂丘入口という看板が出てきます。
そこで、大きく道が3つに分かれ、鳥取砂丘方面と展望台方面、京都方面へと続く道路がそれぞれあります。
そのちょうど分岐点のところで右手を見てみると、大きな一の鳥居と弁天宮入口と書かれた看板が立っています。
鳥取砂丘から本当にすぐ近い多鯰ヶ池ですが、逆側に位置する広大な砂丘に意識を奪われ、この大きな鳥居に気づかれない方も多いかもしれません。
鳥居と看板を見つければ、あとは矢印に従って行けば、弁天宮参詣者専用の駐車場に到着です。
「多鯰ヶ池弁天宮」や「お種の社」には徒歩で向かいます。境内には道順の看板があるので、あとは順路に従っていけば大丈夫です。
多鯰ヶ池弁天宮をお参りしよう!
多鯰ヶ池の北岸にある多鯰ヶ池弁天宮は、江戸時代の末以前に「相州江の島弁財天から分霊」されたと伝えられている、とても歴史のある神社です。
拝殿までは一から五までの鳥居があり、矢印に従って進めば、順序良く見学できます。
多鯰ヶ池弁天宮は、蛇を神様としており、商売繁盛のご利益があるとされています。特に「巳(み)の日」には、多くの参拝者が訪れ、生卵やお酒をお供えします。
厳かさに包まれた鳥居や拝殿の雰囲気は、歴史好きや神社好きの人にもオススメです。
伝説と金運UPのパワースポット!お種の社
多鯰ヶ池には、大蛇にまつわる「お種伝説」という伝説が残っています。
伝説に登場する蛇の化身お種は、仕えていた長者や周囲に、自分の正体が人間ではなく蛇だったということがばれ、多鯰ヶ池の主となったとされています。
この時に、お種を憐れんで、池のそばに荒神さんの祠が建てられ、それが現在のお種の社といわれています。
いまでは、お種の社は金運UPのパワースポットとして知られており、巳(み)の日に弁財天の遣いである白蛇に願い事をすると、その願いが弁財天に届けられ、金運や財運が向上するといわれています。
お参りの仕方も決まっており、お社の周りを時計回りに3回まわり、1回ごとに同じお願いごとをします。
弁天様や白蛇を祀っているお社へのお参りと共に、金運・財運UPも、ぜひ願ってみて下さいね。
おわりに
歴史や伝説に彩られた「多鯰ヶ池」はいかがだったでしょうか?
観光でいらした方はもちろんのこと、地元の方でも知らない方が多い、穴場スポットです。鳥取砂丘観光と合わせて、ぜひ訪れてみて下さいね。
※本記事の情報は2018年9月19日時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
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