お酒が好きな人も飲まない人も、県民には馴染みのある『鷹勇』。
今までも数々のおいしいお酒を造り上げてきた『大谷酒造』が、『夏の純米酒』を造る際に鳥大の教授と協力し、新たな挑戦をされたようです!
お取り寄せも可能な夏の純米酒『涼』を自宅で飲み比べてみました。
新酒や、仕込みの様子などFacebookやTwitter、Instagramで更新されていますので要チェックです!
\2020年9月末までの期間限定/
大谷酒造とは
場所はここ↓
鳥取県東伯郡琴浦町大字浦安368
代表銘酒は『鷹勇』。
漫画『美味しんぼ』でも紹介されたこともあり、全国的にも有名な蔵元です。
日本酒はもちろんの事、米焼酎の『健蔵』は香りが高くスッキリした飲み口が美味しいですよ!
地域密着を大切にされており、お酒だけでなく地元に愛される蔵元と言える場所です。
大山のミズナラの葉から作った酵母
鳥大の児玉教授は、二十世紀梨やソメイヨシノなどの地元の素材から『ローカル酵母』を抽出し発酵製品の開発に力を入れておられます。
ここ近年身近になった『天然酵母パン』も、果物などから抽出した酵母を使ってパンを発酵させます。
同じようにビールやワインなども酵母を使って発酵させるのですが、今回使用された『ラカンセア酵母』は、乳酸発酵による酸味が特徴ある酵母です。
酸味が特徴となる酵母から作るビールは『サワービール』と呼ばれ、鹿野クラフトビールでも販売中です!
※鹿野クラフトビールで使用されている、ラカンセア酵母はソメイヨシノから抽出しています。
国産のラカンセア酵母を使った日本酒は例がなく、大谷酒造も初めての試みだったそうです。
杜氏の中元さんに話を伺いました
※杜氏(とうじ)とは、日本酒の醸造工程を行う職人集団。蔵人の監督者であり、なおかつ酒蔵の最高製造責任者。
Q1.なぜ『ラカンセア酵母』を使ってみようと思われたのですか?
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大谷酒造の社長が講演会で、児玉教授に出逢い「ラカンセア酵母を使った日本酒を造ってみないか?」と打診された事がきっかけです。
『涼』にラカンセア酵母を使用することは、社長ともすぐ意見が一致しました。
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Q2.『ラカンセア酵母』を使った日本酒は、今まで例がないとの事ですが、造る過程に不安に思ったり気を使ったことはありますか?
[chat face=”man1″ name=”中元さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]
初めての試みなので、データがなく資料を引っ張ってきたりする事もできない為、酵母を添加するタイミング等は「自分の経験と勘」を頼りにやってみるしかありませんでした。
発酵中の成分分析結果も味覚的にも、酵母特有の「酸」が出てこない時期があり「本当に乳酸が増えているのだろうか!?」と不安になった時もありました。
出来上がった酒を搾って初めて「イイ感じの酸味」が出た時は安心しましたね。
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Q3.お酒を仕上げる際にこだわった部分はありますか?
[chat face=”man1″ name=”中元さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]
『涼』は冬に出来上がり搾った後、火入れをし冷蔵庫で保存していたのですが、保存中に酒全体がまるくなり、搾った時に感じた「酸味」が埋もれてしまっているような印象をうけました。
ビン詰め前にろ過をする予定でしたが、もう一度数々のテストを行い『ラカンセア酵母の特徴』を出せるよう仕上げました。
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Q4.『涼』に対する思いがあれば教えてください。
[chat face=”man1″ name=”中元さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]
今までの夏の純米酒とは、酵母も含めまったく新しいアイテムになった為、ラベルやビンも一新しました。
ラベルは社員で案を出し合い、選挙をして決めました。
ビンの色も意見を出し合いながら決めたものなので、会社全体としての思い入れも大きいお酒です。
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まさにみんなで造り上げたお酒なのですね!
ますます飲むのが楽しみになります!
夏の純米酒『涼』を飲み比べ
酒米・米麹・仕込水・酵母すべてにおいて鳥取県産で造られたお酒『涼』。
平成30年度は『熊本KA-1』、令和1年度は『ラカンセア酵母』を使用して仕込んでおられます。
昨年まで造られていたものと酒米や精米歩合は同じなので、飲み比べてみることにしました。
左が平成30年仕込み、右が令和1年仕込みです。
令和1年の方が色がクリアですね!
夏のお酒ですので、まずはキンキンに冷やしていただきました。
キンキンに冷やした場合
【平成30年】
ほんのり感じられる甘みがありますが、全体的にスッキリしていてキレがありました。
どんな料理にも合わせやすそうで、日本酒が苦手な方や女性も飲みやすいと思います。
【令和1年】
梨のようなフレッシュな甘みと酸味が感じられます。
酸味はありますが、口の中でスッと消えていくので後口が良いです。
続いて、少し置いて常温にしていただきました。
常温の場合
【平成30年】
冷やした状態より、甘みが増したように感じました。
若干ですが、後口に酸味と心地よい余韻が残ります。
【令和一年】
冷やした状態より、酸味が増しました。
辛みも増し、味わい深くなったように感じました。
日本酒好きな人や、男性にはこちらの飲み方がオススメです!
今回ご紹介した『涼』は大谷酒造のオンラインショップでも購入可能です。
セットでも購入できますので、今しか飲めない『旬のお酒』をお取り寄せされてはいかがでしょうか?
\2020年9月末までの期間限定/
中元さんおすすめの飲み方
酸味が特徴の『涼』にさらに「酸味を加えて飲むのがオススメ!」と伺ったので試してみました。
これから旬のすだちが手に入ったので、すだちと炭酸水を入れて爽やかに。
見た目も涼しそうで、暑い時期にピッタリです。
涼:炭酸水を5:5の割合で割ってみました。
スッキリと飲みやすく、チューハイのようにグビグビ飲めてしまって危険です(笑)
次回は、サムライロックにして飲んでみようと思います!
楽しみ方が無限に広がりそうですね!
みなさまも、ぜひ自分好みの飲み方を探してみてください。
おわりに
以前酒蔵見学にお邪魔した事があるのですが、スタッフの方々の笑顔が素敵で、すれ違うと爽やかに挨拶してくださったのが印象的でした。
酒蔵の雰囲気の良さが、お酒のおいしさにも繋がっているのかな?と感じた瞬間でした。
鳥取の誇れる自然が生みだした水と、お米で造られたお酒。
地元消費で、地元を元気に!
最後に、大谷酒造の杜氏中元さんオススメのお酒はコチラ。
造り手の見えるお酒を自宅でゆっくり飲んでみませんか?
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\2020年9月末までの期間限定/