今年もコロナによる影響により鳥取県でも、多くのイベントが中止されてきました。
毎年、鳥取市鹿野町で秋に開催される週末だけのまちのみせ(通称、まちみせ)も、2年連続で現地開催することができませんでした。(まちみせは、空き家などを活用したイベントで、多いときには70店舗以上の出店や企画が行われ、6,000人以上が集まるイベントです。)
鹿野町は人口3,500人の小さな山間の町です。このような地域では「強く打ち出せるコンテンツが少ない」「常時人を引き寄せるものを生み出すことが難しい」などの課題をかかえ、これまでは力を合わせて一時に賑わいを生むためにイベントが開催されてきました。
現状ではコロナ禍で”賑わい”が生まれることが困難になっています。けれども、地域の未来を考えるとじっとはしていられません。
今年の「まちみせ」は、運営実行委員会を中心に新型コロナウイルス感染症の第5波に合わせ、何かできることがないかと考え、オンライン対応した企画を検討してきました。
そして、鹿野町のことを知ってもらうこと、楽しんでもらうことが企画の目的であることを見つめ直し、「模擬まちみせ」を開催し、紹介動画の作成が行われました。
また、参加者や出店者の多くがインターネットやスマートフォンを使いこなせるわけではないので、出店者を中心にしたオンラインに関するアンケートや意見交換会。地域住民向けのIT研修会や、意見交換会の試聴会など開催されました。
コロナ禍の状況に合わせて、イベントのオンライン化を模索している地域活動を紹介します。
まちみせの紹介動画について
まちみせは、新型コロナウイルスの影響で、2年連続でイベントの中止が決まりましたが、紹介動画を通じて少しでも「まちみせ」の魅力を伝えることができればと考え動画を作成しています。
まちみせが開催される鳥取市鹿野町では、空き家を活用した移住や開業を希望する人が多く、このイベントに合わせて鹿野町を深く知り、移住や開業を検討する人もいらっしゃいます。
動画では、まちなみや景観、地域で開催されているイベントなども知ることができるので、鹿野町のことを知りたい人にも楽しんでいただける内容です。
【まちみせムービー】
地域イベントとオンライン化に関するアンケート
2021年が10年目となる「まちみせ」ですが、今年だけではなく過去の出店者も含め、まちみせに期待すること、オンライン化に関するアンケートをとりました。
<アンケート内容>
・まちみせに期待すること
・オンラインサービスの利用頻度
・オンライン化の必要性
・オンライン対応に向けた勉強会ニーズ
今後の地域イベントのオンライン化に対して、必要性を感じたり前向きに取り組みたい出店者が多く、鳥取でも勉強会などのスキルアップが求められているようです。
【アンケート結果】
地域のイベント出店者、企画者の意見交換会
過去の出店者やイベント企画者を中心にこの2年間の活動や、オンラインに関する意見交換を行いました。
<意見交換会の内容>
・コロナ禍の影響や活動について
・これまでの参加者へのアンケート
・コロナ禍でできること、鹿野町だからできることetc…
地域での活動が難しい状況下でも、各自の工夫している企画や、多くの前向きな意見が集まり今後に向けた話し合いをすることができました。
今回のイベントで知り合った出店者が繋がることができ、今後の企画で協力できる関係作りにもつながったのではないかと思います。
新しいサービスに関する本音なども聞けるので当日の様子を知りたい人はムービーをご視聴ください。
【意見交換会ムービー】
地域住民向けのオンライン研修や試聴会について
鹿野地区公民館で、地域住民に対してオンラインツールの研修と、意見交換会の試聴会を行いました。
twitterや、LINE、zoomといったツールに慣れてない人にも楽しんでいただけるイベントを目指しています。
最後に
コロナ禍で、多くのイベントが中止になり楽しみが失われました。一方でオンライン化が進み、今まで参加できなかったイベントに参加することが可能になったり、時代に合った新たな取り組みを企画する機会も増えたのではないでしょうか。
オンライン化が進むことで、新型コロナウイルスのような感染症や天候などにも左右されにくくなります。
前向きに状況を受け止め、勉強会やみんなで学ぶ機会など新しい取り組みを応援できればと思います。
今年も開催することができなかった「まちみせ」ですが、動画を通じて、鹿野町のことを知ることができるので、ぜひご視聴ください。