日本一小さい鳥居といえば、熊本県にある粟嶋神社が有名ですが、その鳥居に負けず劣らず小さい鳥居が鳥取県にあるのをご存知ですか?
この記事でご紹介する「熊野神社遺跡」は、日本古来の神の信仰と仏教の信仰が合わさった神仏習合の遺跡です。
「熊野神社遺跡」は、古墳時代ごろに造られたことからはじまり、その後、和歌山県熊野大社から熊野信仰が取り入れられ、神社が祀られました。
無病息災と学問、安産にも効き目のある信仰の場所として栄えましたが、大正5年に口佐治神社に合祀され、廃絶したそうです。
日本一小さい鳥居に負けていない「熊野神社遺跡」とはどんな場所なのでしょうか?
ぜひ最後までご覧ください。
熊野神社遺跡
▼場所はここ
鳥取県鳥取市佐治町大井
「熊野神社遺跡」は、鳥取市佐治町にあります。
10台以上停められる広い駐車場があるので、時間を気にせず散策できます。
1番気になる小鳥居の他にも、沿道にたたずむ豊かな表情の石仏、五輪塔に積石塔(古墳)など、見どころ満載です。
入り口にあるマップまたは、鳥取市役所公式ホームページをチェックしてから進みましょう♪
正面入口〜本殿跡
スタート地点から急な階段が続きます。
また滑りやすい箇所もあるため、履き物はスニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。
5分ほど歩くと、本殿跡の看板の先に小鳥居が見えました!
遠くから見ても小さいですが、近づいてもかなり小さいです。
小鳥居をくぐると学問、安産にご利益があるそうですが、果たして妊婦さんがこの鳥居をくぐれるのでしょうか??
筆者がくぐって検証したところ、妊婦さんは難しいと思われます!
気になる方は、砂まみれになる覚悟でチャレンジしてみてください。
小鳥居の先には、本殿跡や板碑などがあります。こちらもこじんまりと、小さいものでした。
6人仏・奥の院
本殿跡から奥の院までは150mほどですが、歩きにくい箇所があり注意が必要です。
橋板を渡るという、トレッキングなコースがこの先にある世界を想像させ、ワクワクが止まりません!
ちなみに佐治町熊野神社遺跡ガイドブックでは、ここを三途の川(熊野谷川)と記載されています。
奥の院手前にある6人仏です。
山肌に複数ある石室の中には、石仏が安置されています。
5体はこちらに、1体だけは少し離れた石室内に祀られています。
それぞれ異なった表情の石仏は、見る人により様々な印象を受けるかもしれません。
6人仏の先に奥の院があります。
その場に着くと、太陽の光が差し込み、まるでジブリのような世界が目に飛び込んできました。
切り立った岸壁の窪みの中には、4人仏が祀られています。
また、奥の院より上流に、流れ滝、那智の滝などがあるようですが、残念ながら入山禁止となっていました。
熊野神社遺跡のおすすめポイント
正面入り口から奥の院まで17体の羅漢仏(石仏)があり、それぞれ個性豊かな表情が見られます。
軽い運動にもぴったりな距離です。
石仏に手を合わせながら歩き、心に響く1体を探してみてくださいね!
※本記事の情報は2024年11月20日時点のものです。
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