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[旧岩美鉱山]山陰海岸ジオパークのひとつ!日本最古の「荒金鉱山」を見学してきました! – 岩美町

鳥取県岩美町にある、日本最古の鉱山と言われている「旧岩美鉱山(荒金鉱山)」の見学に行ってきました!

実際に銅が採掘されていた鉱山の内部に入ることができるほか、旧岩美鉱山坑廃水処理事業の見学もすることができ、とても勉強になりました。

この記事では、「旧岩美鉱山」見学の流れや、実際に見学したときの様子についてご紹介します。

目次

「旧岩美鉱山」の歴史と現在

旧岩美鉱山は、鳥取県岩美郡岩美町の大字荒金に建つ、旧岩美鉱山坑排水処理場内にあります。

場所はここ↓
鳥取県岩美郡岩美町荒金720-4

その歴史は大宝年間(西暦701~703)にまで遡り、日本最古の銅山といわれるだけあり大変古いのですが、本格的に銅鉱の採掘が行われだしたのは明治22年のこと。

大きく栄えたものの、昭和18年に発生した鳥取大地震で甚大な被害を受けたことにより品質が低下し、昭和33年に採取鉱掘は終了、昭和46年には閉山しています。

しかし、閉山後も強酸性の水や重金属の鉱害が周囲の環境に悪影響を及ぼすこととなり、鉱害防止や環境整備のため、「旧岩美鉱山鉱害防止事業」さんが今も尚、365日毎日休むことなく環境改善の作業に取り組まれています。

旧岩美鉱山見学の流れ

そんな旧岩美鉱山の歴史や現在、当時採掘されていたままの坑道や中和作業の様子などを、事前に予約さえしておけば、誰でも無料で見学することができます。

ここからは、実際に見させて頂いた時の様子と共に、大まかな見学の流れをご紹介していきます。

①旧岩美鉱山内部の見学

予約した日時の当日は、現地で職員さんとお会いし、まず最初に旧岩美鉱山の内部の見学からスタートしました。

職員さんに続いて、解説を聞きながら約220メートルの坑道を進んでいきます。

坑内は夏も冬も1年通して約14度前後で、夏には涼しく、冬には暖かいといった感じです。

当時のままの坑内に実際に入れることは非常に珍しく、初めての経験だったので感動しました!

説明もわかりやすく、どんな些細な質問にも答えていただき、鉱害の知識が全くなくてもその背景や環境汚染、現在の様子について知ることができました。

②中和処理作業の見学

続いては、中和作業が行われている工場のような場所に案内してもらいました。

手前から見るだけかと思っていたら、なんとこちらも実際に設備の上に登って、歩きながら中和作業の様子を見学することができます。

最初は非常に複雑そうな作業現場のように思えましたが、学生時代の理科の知識でもついていけるくらいわかりやすく解説して下さるので、私のように鉱害の予備知識がない人でも安心ですよ。

③脱水機建屋の見学

最後の見学は、脱水機建屋です。

綺麗に処理された水は河川に放流されますが、中和作業の際に発生した汚泥は更に繰り返し中和されます。

性状のよい反応汚泥になったのち、それらは脱水され澱物のリサイクルへと生まれ変わります。

鉱害防止や環境汚染を防ぐための作業でこういった澱物がうまれ、再利用に活かされることは全国でも稀のようです。

運ばれる前の脱水ケーキ

澱物のリサイクルという珍しい例を実際に見ることができ、大変貴重な体験でした。

おわりに

山陰海岸ジオパークの1つでもある「旧岩美鉱山」のご紹介はいかがだったでしょうか?

私のように鉱害の予備知識が全くなくても、解説がとてもわかりやすく、また普段見ることができない坑道内や作業の様子を実際に見学することができ、楽しみながらその歴史や環境問題について知ることができます。

365日毎日休むことなく続く中和作業の様子を見学して、小田川や荒金川に魚が戻ってくるのはそう遠くない未来なのでは、と感じました。

歴史や環境問題など色々な視点から「旧岩美鉱山」について知ることができるので、ぜひ予約のうえ、行ってみて下さい!

旧岩美鉱山の施設情報

住所:鳥取県岩美郡岩美町荒金720-4
電話(予約):0857-72-0426
お問い合わせ:岩美町鉱害防止協会

※本記事の情報は2019年6月時点のものです。最新の情報は直接取材先にお問い合わせください。
※写真の無断掲載・使用を禁止します。

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この記事を書いた人

全国転勤を楽しみながら先々の情報を発信!トラベルライターとしても活動中♪ トリップノート / ブログ

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